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インテル、11年ぶりの歓喜目前。前回の劇的優勝を決めたのはディエゴ・ミリートの冷静沈着な一撃

text by 編集部 photo by Getty Images

ディエゴ・ミリート
【写真:Getty Images】

 1日に行われたクロトーネ戦に2-0の勝利を収めたことで、インテルは今季のセリエA優勝に王手をかけた。2009/10シーズンの優勝以来、11年ぶりの歓喜の瞬間まであと一歩に迫っている。

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 インテルが勝ち点を82まで伸ばした時点で、逆転優勝を狙っていたミラン、ナポリ、ユベントスは追いつけないことが数字的に確定。昨季まで9連覇を続けていた“ユベントス王朝”も、正式に終焉の時を迎えた。

 これでわずかながらも逆転の可能性を残しているのはアタランタのみ。アタランタが2日のサッスオーロ戦で勝利を逃せばインテルの優勝が決定する。アタランタが勝てば次節以降へ持ち越しだが、いずれにしても時間の問題でしかないだろう。

 インテルが最後にリーグ優勝を飾ったのは11年前。最終的に首位独走となった今季とは異なり、最終節まで優勝争いがもつれた末の劇的な決着だった。

 2位のローマに勝ち点2差をつけて首位で最終節を迎えていたインテルだが、直接対決の結果で劣っていたため勝ち点で並べば優勝を逃す状況。同時刻に行われた最終節の前半を終えた時点ではインテルがシエナと0-0、ローマはキエーヴォから2-0のリードを奪い、その時点ではローマが優勝に最も近い位置に立っていた。

 だが後半に入って57分、インテルに歓喜をもたらしたのは“エル・プリンシペ(王子)”ことFWディエゴ・ミリート。左サイドからエリア前へドリブルで持ち込んだハビエル・サネッティからの縦パスを受けて抜け出すと、きわめて冷静なシュートでGKを破って決勝点となるゴールを流し込んだ。

 この年のチャンピオンズリーグも制して見事3冠を達成したインテルだが、翌年のコッパ・イタリア(イタリア杯)優勝を最後に10年間タイトルから遠ざかっていた。久々の栄光はもうすぐそこにまで来ている。

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