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マンC、最高の補強は…21世紀ベスト移籍5人。チームを変えたカリスマたち

シリーズ:21世紀ベスト移籍5人 text by 編集部 photo by Getty Images

指揮官とは確執も、強烈な個性で優勝へと導いたMF

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【写真:Getty Images】

MF:ヤヤ・トゥーレ(元コートジボワール代表)
移籍金:3000万ユーロ(約36億円)
在籍期間:2010年夏~18年夏
リーグ戦成績:230試合59得点35アシスト
代表通算成績:86試合18得点15アシスト

 コートジボワール出身のヤヤ・トゥーレが、マンチェスター・シティに加入したのは2010年の夏。2007年夏にバルセロナに移籍したが、翌年にペップ・グアルディオラ監督が就任すると出場機会が減少する。アンカーでプレーすることが多く、慣れないセンターバックで起用されることもあった。

 190cm近くある体躯を活かしたフィジカルと高いテクニックを持つヤヤ・トゥーレは、シティで攻撃的なタスクを任されたことでポテンシャルを爆発させた。1年目から主力として活躍すると、2年目の11/12シーズンにはシティのプレミアリーグ初優勝に貢献。13/14シーズンにはMFながら20得点の大台に乗せ、2度目の優勝へとチームを導いている。

 名実ともにシティの中心として活躍したが、16年夏に状況が一変する。グアルディオラがシティの監督に就任すると、ヤヤ・トゥーレはUEFAチャンピオンズリーグのメンバーリストから除外された。ヤヤ・トゥーレの代理人に批判されたグアルディオラ監督はヤヤ・トゥーレを戦力外状態に。その後、ヤヤ・トゥーレが謝罪したことでチームに戻ることができたが、18年夏に契約満了によりシティを退団となった。

 確執が何度も報じられた両者だが、退団が決まった際にグアルディオラ監督は「我々がこの地位を確立できたのは彼の功績によるもの」とコメント。シティの歴史において、ヤヤ・トゥーレは重要な役割を果たした1人だった。

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