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プレミアリーグ殿堂入り。アーセナルの英雄ベルカンプが「全て頭で描いた通り」に決めた完璧なゴールとは?

text by 編集部 photo by Getty Images

デニス・ベルカンプ
【写真:Getty Images】

 イングランド・プレミアリーグの6人目の“殿堂入り”選手として、アーセナルで活躍した元オランダ代表FWのデニス・ベルカンプ氏が発表された。印象的なスーパープレーには事欠かない選手だが、その中でも本人が「一番のお気に入り」に挙げるゴールが存在している。

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 プレミアリーグでは先月発表したアラン・シアラー氏とティエリ・アンリ氏に続いて、残り6人の今年度の殿堂入り選手を18日から順次発表。エリック・カントナ氏、ロイ・キーン氏、フランク・ランパード氏に続いて、ベルカンプ氏もリーグの歴史を築いたレジェンドに名を連ねた。

 ベルカンプ氏は1995年にアーセナルに加入。前所属のインテルでは期待外れに終わっていたがイングランドで復活を果たし、無敗優勝を含めた3度のプレミアリーグ制覇など一時代を築いたチームの中心として活躍した。

 芸術的なテクニックを有したベルカンプ氏はそのキャリアの中で数多くのスーパーゴールを残している。プレミアリーグでの得点としては2002年のニューカッスル戦で記録したゴールなどが有名だが、本人は殿堂入り発表のインタビューの中で別のゴールを振り返った。

「私が気に入っているのは、1997年のレスター(・シティ)戦でのハットトリックの3点目だ。走り込みも、トラップも、タッチも、フィニッシュも、全てを高いレベルで迅速に行う必要があった。全ての動きが頭で描いた通りに実行できたゴールだった」とベルカンプ氏は語っている。

 その得点とは、後方からの浮き球のロングボールを地面に落とすことなくトラップし、そのまま空中での切り返しで相手DFをかわしたあと、左足から右足へ持ち替えて冷静にGKとの1対1を制したもの。翌年のワールドカップ準々決勝アルゼンチン戦で決めることになる伝説的ゴールにも酷似した、まさにベルカンプ氏の真骨頂と言える華麗なプレーだった。

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