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アーセナルの新たな顔に? 獲得噂のアルゼンチン代表戦士は何者か。爆発的活躍で残す驚異のデータとは

text by 編集部 photo by Getty Images

エミリアーノ・ブエンディア
【写真:Getty Images】

 名門アーセナルはプレミアリーグで9位と低迷。来季チャンピオンズリーグ(CL)出場の可能性はすでに残されておらず、ヨーロッパリーグ(EL)出場すらも厳しい状況に置かれている。クラブOBフレデリック・ユングベリ氏は「アーセナルはクラブとして欧州の舞台にいる必要がある。それができなければ、大きな問題になるかもしれない」と古巣の将来を危惧するコメントを残していた。

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 アーセナルはやはり変わらなければならない。そのためにはもちろん、来季に向けての新戦力の補強が必須となるだろう。

 すでにイブ・ビスマやライアン・バートランドの名がターゲットとして挙がっている。また、マルティン・ウーデゴールやダニ・セバージョスらレンタル組の去就が不透明で、ウィリアンの退団も噂される中、攻撃的MFエミリアーノ・ブエンディアもアーセナルが獲得を狙っている一人とされている。

 このブエンディアという選手は、かなり期待が持てる存在と見ていいだろう。アルゼンチンで生まれスペインでプロデビューしたブエンディアは今季、2018年より所属しているノーリッジでキャリア最高の時を過ごしている。チャンピオンシップ(2部)で15得点17アシストという見事な成績を残し、優勝に貢献。クラブ、そしてチャンピオンシップのシーズン最優秀選手に選出されたのだ。

 データサイト『Who Scored』の集計によると、ブエンディアは今季のチャンピオンシップで122本ものキーパスを繰り出している。2位ジェド・ウォレスが同85本なので、いかに「122」という数字が驚異的かわかるだろう。

 ノーリッジでは右サイドハーフを担っている。アダマ・トラオレやアラン・サン=マクシマンといったプレミアリーグ屈指のドリブラーのような爆発的突破力はないが、ブエンディアはよりテクニカルで、味方を生かしながら自らフィニッシュに持ち込んだり、視野の広さ、優れたビジョン、繊細なパスを武器に決定機を作るなどプレーの幅が広い。左右両足のレベルが高いのもストロングポイントで、現在のアーセナルにいないタイプの攻撃的選手であることは確か。新たな風を吹き込める可能性を十分に秘めている。

『transfermarkt』によるブエンディアの推定市場価格は2200万ユーロ(約26億円)。移籍金は最低でも4700万ユーロ(約56億円)ほど必要になるとされている。決して安い金額ではないが、獲得する価値は大いにあるはずだ。

 そのブエンディアは先日発表されたアルゼンチン代表メンバーに名を連ねている。同選手にとってはこれが代表初招集となった。リオネル・スカローニ監督は「昨季のプレミアでもアシストなどで注目されていたし、今季はリーグ全体で驚異的な活躍をしていたので、我々はエミリアーノに注目していたんだ。今季は、彼が一歩前進したことに気づいた。彼がこのレベルで戦えるのかどうか、それを知る必要があった」とブエンディアに期待を込めた。

 まさに勢いに乗るエミリアーノ・ブエンディア。来季、同選手はアーセナルの一員となっているのだろうか。

【動画】アーセナルの新戦力候補! そのプレーがこれだ!

参照元:YouTube

【了】

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