マンUのガタガタなポジションは…。C・ロナウド獲得で満足するべからず。ウルブス戦で再確認した弱点は?【分析コラム】

2021年08月30日(Mon)11時35分配信

シリーズ:分析コラム
text by 小澤祐作 photo Getty Images
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あのポジションがガタガタに…



 その大きな理由はダブルボランチにあると言っていいだろう。

 スコット・マクトミネイがそ径部の怪我により離脱したため、この日中盤底にはポール・ポグバとフレッジが並んでいる。ただこのコンビ、これまでも決して評判は良くなく、むしろ不安視される方が多かった。そしてこのウォルバーハンプトン戦でも、その不安が的中してしまうことになった。

 主に問題とされているのが守備面だ。ポグバは攻撃センスが高いゆえに様々なポジションに顔を出しボールに絡めるが、その分スペースを空けることも多い。そして彼自身の攻守の切り替えはそこまで速いとは言えない。

 フレッジはそのポグバが空けたスペースを埋められるだけの機動力があるが、圧倒的なボールハンターではないのでかわされる時は本当に一瞬でかわされるというウィークポイントがある。つまり、“動きすぎ”てしまうことが多いのだ。とくに実力のあるチームが相手だと、それが浮き彫りになりがちだ。

 そうするとどうなるか。当然、中盤のフィルターは機能しなくなる。ウォルバーハンプトン戦でもフレッジは何度もA・トラオレやトリンコンに突破を許し、決定機を作られている。相方ポグバは攻撃面で非凡な存在感を示したが、やはり守備強度は十分なレベルにない。チームとしてポグバの攻撃性能は必要だが、その分フレッジに負担がかかり同選手がパンク寸前になる。この悪循環が、ウォルバーハンプトン相手の苦戦に繋がっていた。

 それでも1-0で勝利できたのはやはり後方のサポートがあったからだ。

 GKデ・ヘアは神だった。ファインセーブを連発し、チームを勝利に導いている。そしてハリー・マグワイアとラファエル・ヴァランという新センターバックコンビも見事な働きぶりを見せた。彼らの好パフォーマンスがなければ、ユナイテッドは簡単に負けていたかもしれない。

 とくにヴァランは素晴らしかった。マグワイアとヴィクトル・リンデロフらにはないスピードがあり、カバーリングに1対1の対応、ポジショニングなどすべてが高質。足元のスキルに関しては平均的で、当然周囲との連係もまだまだ深めていく必要があるが、守備面を考えれば満点評価を与えてもいいだろう。

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