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マンC、総合S評価の理由は? アグエロ退団も量より質の補強、CL制覇も可能に【プレミア主要クラブ補強診断(1)】 

シリーズ:プレミア主要クラブ補強診断 text by 安洋一郎 photo by Getty Images

補強・総合評価


IN
GK:スコット・カーソン(ダービー/フリー)
MF:ジャック・グリーリッシュ(アストン・ビラ/完全移籍)
FW:カイキ(フルミネンセ/完全移籍)※22年冬加入

OUT
GK:アリヤネット・ムリッチ(アダナ・デミルスポル/期限付き移籍)
DF:エリック・ガルシア(バルセロナ/フリー)
DF:アンヘリーニョ(ライプツィヒ/完全移籍)※買い取りOPを行使
DF:板倉滉(シャルケ/期限付き移籍)
DF:イッサ・カボレ(トロワ/期限付き移籍)
DF:フィリップ・サンドレル(トロワ/期限付き移籍)
MF:ジャック・ハリソン(リーズ/完全移籍)
MF:イヴァン・イリッチ(エラス・ヴェローナ/完全移籍)
MF:ヤンヘル・エレーラ(エスパニョール/期限付き移籍)
MF:パトリック・ロバーツ(トロワ/期限付き移籍)
MF:食野亮太郎(エストリル/期限付き移籍)
MF:マルロス・モレノ(コルトレイク/期限付き移籍)
MF:フィリップ・ステヴァノビッチ(ヘーレンフェーン/期限付き移籍)
MF:ダニエル・アルザニ(ロンメル/期限付き移籍)
FW:ルーカス・ヌメチャ(ヴォルフスブルク/完全移籍)
FW:セルヒオ・アグエロ(バルセロナ/フリー)

補強評価:A
 昨季、アグエロ不在の中でもプレミアリーグを制したマンチェスター・シティ。その優勝に大きく貢献したメンバーが全員残留した上で、プレミアトップクラスの打開力とチャンスクリエイト能力が売りのグリーリッシュを加えることに成功。ジャック・ハリソンやルーカス・ヌメチャら、トップチームの構想に入っていない若手選手を高額な移籍金で売却し、人員整理でも一定の成果を収めた。昨季からの積み上げがしっかりと見られ、「量」より「質」の補強ができた夏の移籍市場となった。

総合評価:S
今夏、トップチーム22人のうち16人をコパ・アメリカ(南米選手権)、もしくはユーロ(欧州選手権)に派遣したこともあり、主力選手のほとんどが開幕直前までの期間を休養に当てた。そのことも影響し、コミュニティー・シールドとプレミアリーグ開幕戦で連敗を喫したが、第2節、第3節と2戦連続で5-0の大勝を収めるなど選手たちのコンディションも戻ってきている。起訴されたバンジャマン・メンディが出場停止になったこともあり、左SBのみやや不安を残すが、その他のポジションに関しては多彩な組み合わせで戦える陣容が揃っている。プレミアリーグ連覇と初のCL制覇が狙える非常に完成度の高いチームになっているのではないだろうか。

(文:安洋一郎)

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