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チェルシー21世紀ベストイレブン。テリー、ランパード、ドログバ…レジェンドらと並んで入る唯一の現所属選手は?

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

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【写真:Getty Images】



セサル・アスピリクエタ(スペイン代表)
生年月日:1989年8月28日
在籍期間:12年夏~
クラブ通算成績:439試合14得点56アシスト
代表通算成績:32試合1得点1アシスト

 在籍10年目を迎えた、現所属ではクラブ最古参のキャプテンだ。12年夏にマルセイユからチェルシーに加入すると、すぐに右SBのレギュラーに定着。誰よりも練習に取り組む姿勢は数々の監督から高く評価されており、19年夏のガリー・ケイヒル退団以降はキャプテンを務めている。

 戦術理解度が高く、ジョゼ・モウリーニョの下では左SB、アントニオ・コンテとトーマス・トゥヘルの下では3バックの右CBでプレーしている。本職以外のポジションでも高いレベルでタスクをこなせることが、主力に定着し続けている理由だろう。

 トゥヘルがシーズン途中に新監督に就任した2020/21シーズンは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝に進出。マンチェスター・シティとのイングランド対決を制し、クラブに11年ぶりのCLタイトルをもたらした。チェルシーが前回CLを制したのはアスピリクエタが加入する直前だったため、自身にとっては初のビッグイヤー獲得となった。

リカルド・カルバーリョ(元ポルトガル代表)
生年月日:1978年5月18日
在籍期間:04年夏~10年夏
クラブ通算成績:210試合11得点6アシスト
代表通算成績:90試合5得点3アシスト

 2000年代中盤から後半にかけて、チェルシーの守備陣を支えていたのがリカルド・カルバーリョだ。ポルトに所属していた2003/04シーズンは、ジョゼ・モウリーニョの下でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を達成。04年夏に同監督と共にチェルシーに加入した。

 加入初年度の2004/05シーズンは、プレミアリーグでわずか15失点とジョン・テリー、ペトル・チェフらと強固なディフェンスラインを形成。50年ぶりとなるリーグ優勝を成し遂げ、リーグカップとの二冠を達成した。続く2005/06シーズンもプレミアリーグを制覇。徐々にケガによる負傷離脱が増えるも、在籍最終年となる2009/10シーズンまで主力としてプレーした。

 10年夏に恩師モウリーニョが監督に就任したレアル・マドリードへ移籍した。チェルシーに在籍した6シーズンで獲得したタイトルは計10個。3度のプレミアリーグ優勝やFAカップ優勝に大きく貢献した。現在はマルセイユでアシスタント・コーチを務めている。

ジョン・テリー(元イングランド代表)
生年月日:1980年12月7日
在籍期間:98年夏~17年夏
クラブ通算成績:713試合67得点29アシスト
代表通算成績:78試合6得点3アシスト

 チェルシーのレジェンドと聞いて、真っ先に名前が挙がるのがジョン・テリーだ。95年にウェストハムの下部組織からチェルシーの下部組織に移籍。1998/99シーズンにトップチームデビューを飾り、クラウディオ・ラニエリが率いていた2000/01シーズンより出場機会を増やした。

 04年夏にジョゼ・モウリーニョがチェルシーの監督に就任すると、高いリーダーシップを買われて主将に就任。2004/05シーズンはペトル・チェフ、リカルド・カルバーリョらと共に強固なディフェンスラインを形成し、主将としてクラブに半世紀ぶりのリーグタイトルをもたらした。また、同シーズンのPFA年間最優秀選手賞を受賞した。

 その後も多くの外国人スター選手が在籍した多国籍のチームを主将としてまとめ続けた。決勝には出場停止のために出場できなかったが、2011/12シーズンにはクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を達成。クラブ歴代3位の公式戦717試合に出場し、計17のタイトルを獲得した。現役を引退した現在は、監督を目指しており、将来的にチェルシーを率いる野望を掲げている。

アシュリー・コール(元イングランド代表)
生年月日:1980年12月20日
在籍期間:06年夏~14年夏
クラブ通算成績:338試合7得点38アシスト
代表通算成績:107試合0得点7アシスト

 チェルシーの左SBと言えばアシュリー・コールだろう。下部組織時代から過ごしたアーセナルでトップチームデビューを飾り、2003/04シーズンの無敗優勝などに貢献。06年夏にウィリアム・ギャラス+金銭のトレードでチェルシーに移籍した。

 加入後すぐにレギュラーとなると、4度のFAカップ優勝やクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝などのタイトル獲得に大きく貢献。FAカップ通算優勝回数7回は史上最多だ。抜群のスピードを活かしたプレーで攻守に躍動し、全盛期は「世界最高の左SB」と評価された。

 2013/14シーズン途中にセサル・アスピリクエタにポジションを奪われ、同シーズン限りでチェルシーを退団した。現役最後のチームとなったダービーでは、元チームメイトのフランク・ランパードの下でプレー。現役引退後はユースのコーチとしてチェルシーに復帰している。

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