フットボールチャンネル

レアル・マドリード21世紀ベストイレブン。セルヒオ・ラモス、ジダン、C・ロナウド… 豪華すぎる、世界最強の戦士たち

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介

1008-レアルDF
【写真:Getty Images】



ダニ・カルバハル(スペイン代表)
生年月日:1992年1月11日
在籍期間:13年夏~
クラブ通算成績:299試合7得点50アシスト
代表通算成績:25試合0得点4アシスト

 今や不動の右サイドバックとなったダニ・カルバハルは、レアル・マドリーのカンテラ(下部組織)を順調に昇格するもトップチームデビューは出来ずにレバークーゼンに移籍。ここで予想以上の活躍を見せ、1年でレアル・マドリーに復帰した。その後の活躍は皆の知るところ。復帰後すぐにスタメンに定着すると、数々のタイトル獲得に貢献。2017年にはウイルス性心内膜炎を患い、選手生命も危ぶまれたが、今なおレアル・マドリードに貢献し続けている。

 果敢にオーバーラップを仕掛け、ペナルティーエリア内への侵入や高精度のクロスでチャンスメイクするカルバハルは、世界最高峰の右サイドバックだ。攻撃面だけでなく対人守備でも強さを見せ、危機察知能力も高いこの男は相手のチャンスの芽を摘み、攻守両面で貢献する。もう何年もレアル・マドリードで活躍しているため、歳も30歳を超えているかに思えるが、まだ29歳。不動の右サイドバックはこれからさらにタイトルを獲得していくだろう。

セルヒオ・ラモス(スペイン代表)
生年月日:1986年3月30日
在籍期間:05年夏~21年夏
クラブ通算成績:671試合101得点40アシスト
代表通算成績:180試合23得点8アシスト

 レアル・マドリードの象徴的存在、セルヒオ・ラモスは史上最高のCBと言っても過言ではないだろう。2005年に加入以降、16年間で歴代4位となる671試合に出場。DFとしてはフェルナンド・イエロに次ぐ歴代2位の101得点を決めている。これまで22個のタイトルを獲得し、キャプテンとしてチームを支えてきたこの男は、レアル・マドリードでキャリアを終える。誰もがそう思ったが、今夏にまさかの退団。契約延長の交渉は決裂し、フリーでパリ・サンジェルマン(PSG)に移籍した。

 闘志溢れるアグレッシブなディフェンスで、相手の攻撃をシャットアウト。果敢にインターセプトを狙い、瞬時に攻撃に転じられる攻撃的にCBだ。しかし、セルヒオ・ラモスといえば守備よりも試合終了間際の得点の方が印象強い。どんなに劣勢でもラストプレーで得点を決めるこの男は、まさに勝者だ。これまでレアル・マドリードには名だたるスター選手が在籍したが、エル・ブランコが勝者であり続けられたのはセルヒオ・ラモスの存在があってこそだろう。

ペペ(ポルトガル代表)
生年月日:1983年2月26日
在籍期間:07年夏~17年夏
クラブ通算成績:334試合15得点20アシスト
代表通算成績:121試合7得点3アシスト

 セルヒオ・ラモスの相棒には、クラブを後方から支えたペペを選出した。実力や実績はラファエル・ヴァランに劣るかもしれないが、闘争心剥き出しのプレーでバルセロナとやり合うなど、良くも悪くも話題を集めたこの男は、皆の記憶に色濃く残っているはずだ。怪我やレッドカードで欠場することも多かったが、このDFは在籍10年間で15個のタイトル獲得に貢献した。

 ぺぺは悪質なラフプレーが取り上げられがちだが、高い身体能力を活かしたダイナミックなプレーで相手の攻撃をストップ。DFながら高い機動力を持ち、バルセロナとのクラシコではボランチを務めてリオネル・メッシをマンマークするなど、幅広いプレーにチームに貢献した。CBもテクニカルになりつつある現代では、このDFほどアグレッシブな選手はなかなかいない。低迷したエル・ブランコを復権する上で、闘志溢れるこの男の存在は必要不可欠だった。

ロベルト・カルロス(元ブラジル代表)
生年月日:1973年4月10日
在籍期間:96年夏~07年夏
クラブ通算成績:527試合70得点89アシスト
代表通算成績:125試合11得点12アシスト

 世界最高の左サイドバックと評されるブラジルのレジェンド。悪魔の左足を持ち、DF離れした攻撃力で527試合で70得点89アシストを記録したロベルト・カルロスは、レアル・マドリードに数々のタイトルをもたらした。ブラジル代表でもロナウジーニョやカカらとともに黄金期を築き、2002 FIFAワールドカップを制覇。世界の頂点に立ったこの男は、名実ともに世界最高のDFとなった。

 常軌を逸した左足の威力とスピードを活かして果敢にオーバーラップを仕掛け、左サイドからの高速グラウンダークロスにFWが合わせる得点パターンを確立。左サイドで違いを作ったロベルト・カルロスは、当時守備的だったサイドバックの常識を覆した。代名詞ともいえる長い助走からの強烈なFKや圧倒的な攻撃力で、レアルマドリードに13個のタイトルをもたらしたこの男は、エル・ブランコの歴史に名を刻んだ。

【次ページ】MF紹介

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top