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レアル・マドリード21世紀ベストイレブン。セルヒオ・ラモス、ジダン、C・ロナウド… 豪華すぎる、世界最強の戦士たち

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW紹介

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【写真:Getty Images】



ルイス・フィーゴ(元ポルトガル代表)
生年月日:1972年11月4日
在籍期間:00年夏~05年夏
クラブ通算成績:245試合56得点93アシスト
代表通算成績:127試合32得点24アシスト

 2000年、当時の世界最高額6000万ユーロ(約72億円)でライバルクラブのバルセロナから禁断の移籍をしたルイス・フィーゴは、加入後バロンドールとFIFA最優秀選手賞を受賞した。銀河系軍団の中で10番を背負い、00/01、02/03シーズンにはリーグ優勝とコパ・デル・レイ(国内カップ)の2冠、01/02シーズンにはUEFAチャンピオンズ(CL)優勝に貢献。禁断の移籍により様々な騒動があったが、ファンからの批判や汚行にも屈せず、エル・ブランコの黄金期を支えた。

 フィーゴ最大の武器は変幻自在のドリブルだ。スピードはないが、鋭い切り返しや緩急、さらに華麗なテクニックで相手を揺さぶり、逆を突く。この男のドリブル突破からの高速クロスにラウール・ゴンザレスが合わせるといった黄金パターンも確立。多くのチャンスを生み出した華麗なドリブルは、世界中のサッカーファンを魅了した。世界最高の裏切り者と呼ばれたこの男は、紛れもなくレアル・マドリードのレジェンドだ。

ラウール・ゴンザレス(元スペイン代表)
生年月日:1977年6月27日
在籍期間:94年冬~10年夏
クラブ通算成績:741試合324得点112アシスト
代表通算成績:103試合44得点9アシスト

 レアル・マドリードを語る上で絶対に欠かせない存在。それがレアル・マドリードの象徴にして、史上最高のストライカーであるラウール・ゴンザレスだ。17歳でトップチームデビューを果たすとすぐにスタメンに定着し、16年間で歴代最多の公式戦741試合に出場。歴代2位となる324得点を決めたラウールは、レアル・マドリードだけでなく、スペイン史上最高の選手の1人として歴史に名を刻んだ。

 ラウールは鋭い得点感覚と天才的なシュートテクニックで得点を量産したが、このFWの凄いいところはそれだけではない。多彩かつ華麗なゴールにばかり目が行きがちだが、得点を決めるためのポジショニング、シュートを打つためのトラップなど、得点を決めるまでの一連の動作は全て完璧。90分間質の高いオフ・ザ・ボールの動きを繰り返し、チャンスには果敢にゴールを狙ったが、味方を活かすプレーも怠らない。レアル・マドリードで引退を迎えることは出来なかったが、この男はファンの心に永遠に刻まれている。

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
生年月日:1985年2月5日
在籍期間:09年夏~18年夏
クラブ通算成績:438試合450得点132アシスト
代表通算成績:180試合111得点41アシスト

 21世紀最高のストライカー、クリスティアーノ・ロナウドは在籍9年間で公式戦438試合に出場し、450得点を記録した。14/15シーズンには、リーグ戦35試合で48得点決めるなど、常軌を逸した決定力で得点を量産したこの男は、前人未到のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇に貢献。個人としても4度のバロンドール、3度のUEFA年間最優秀選手賞、2度のFIFA最優秀選手賞を獲得。名実ともにレアル・マドリードのレジェンドとなった。

 C・ロナウドはレアル・マドリード加入後、歳を重ねるごとに驚異的なストライカーへと変貌。裏への抜け出し、ボックス内での駆け引き、DFの背後をとるポジショニングなど得点を決めるために一連の動作を極めたこの男は、世界最高のストライカーとなった。長いサッカーの歴史の中でも類を見ない活躍を見せ、得点を量産したC・ロナウドを超える存在は、今後現れることはないかもしれない。

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