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リバプールの大爆発が止まらない! マンUを粉々に破壊した要因と影の立役者とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

なぜここまで強いのか



 いくらリバプールの調子が良いとはいえ、アウェーで0-5という結果は誰も予想もしていなかっただろう。なぜここまで相手を圧倒できたのか。

 それはベンチメンバー含め、チーム全体の共通理解がはっきりしていることが最大の要因だろう。

 1点目の場面にそれは顕著に出ている。3トップ中央のロベルト・フィルミーノが左サイドのボール回しに顔を出したことで空いたスペースにサラーが、さらにサラーがずれたことで空いたスペースにナビ・ケイタが走り込み、フィルミーノ、サラー、ケイタと繋いでの先制ゴール。

 2点目もほとんど同じだ。フィルミーノが中盤まで下がったため、トップ下の位置にサラーが入る。前線2人がずれたことで空いた最前線にケイタ、トレント・アレクサンダー=アーノルドが走り込んでいる。

 4点目までの全てそうだが、最終的にどこにボールを持っていくのか、そのためにどのスペースを使うのか、誰が走り込むかなど、チーム全員がそれを理解し、ハイレベルで連係出来ている。

 モハメド・サラーの絶好調も1つの要因だが、それを活かすための戦術をチーム全員が理解し、誰が出ても質を落とさずに同じサッカーが出来る。これが最大の要因と言っていいだろう。

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