リバプール、劇的勝利の裏で何が…? 強力FW陣が苦しんだ理由と救世主の存在【分析コラム】

2021年12月05日(Sun)11時00分配信

シリーズ:分析コラム
text by 安洋一郎 photo Getty Images
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プレミアリーグ第15節、ウォルバーハンプトン対リバプールが現地時間4日に行われ、ディボック・オリギの劇的ゴールでアウェイチームが0-1で勝利した。この勝利でリバプールはチェルシーを抜き2位に浮上。これまで7試合連続で出番を得ていた南野拓実だが、今節は出場機会が訪れなかった。(文:安洋一郎)


連続複数得点記録が「18」でストップしたリバプール

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【写真:Getty Images】

 「ディボック・オリギはレジェンドだ!」

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 苦しみながらも90+4分のオリギの劇的ゴールで勝利したリバプール。試合後の会見でユルゲン・クロップ監督が発したこの言葉に今節の結果の全てが詰まっている。

 リバプールは14試合を消化した前節終了時点で44ゴールを決めており、圧倒的な得点力を誇っていた。しかし、今節はリーグで3番目に失点が少ないウォルバーハンプトン(以下ウルブス)相手に攻めあぐねた。

 特に前半は決定機すらまともに作ることができず、シュートは4本、枠内シュートは1本も打てないままハーフタイムを迎えている。

 後半は前半以上にウルブスが守備に重心を置いたサッカーにシフトチェンジ。両ウィングバックが最終ラインに吸収されて5-2の守備ブロック(79分にジョアン・モウチーニョが投入されてからは5-3)を形成し、リバプールにボールを保持されてもリトリートされた堅い守備戦術で強力攻撃陣相手にゴールを許さなかった。

 これだけ守備に割り切ったサッカーをウルブスができていたのは、前線にいるアダマ・トラオレの存在があったからだ。抜群の突破力を誇るトラオレは、この試合でもカウンターからリバプール陣内に個人で攻め込み躍動。今季より再びアンカーに固定されているリバプールのファビーニョとのマッチアップは、両者ともに譲らず、この試合の大きな見せ場となっていた。

 整備されたウルブスの守備陣相手にリバプールは試合を通じてビッグチャンスを作ることに苦労していたが、決定機がなかったわけではない。特に60分のシーン、ジョーダン・ヘンダーソンが右サイドのスペースにフィードを送ったところ、ウルブスのGKジョゼ・サーとロマン・サイスが見合ってしまい、ゴールはがら空き状態に。こぼれ球を拾ったディオゴ・ジョタがゴール前で思いっきり足を振ったが、これをウルブスの主将コナー・コーディが体を投げ出し、決死のブロックで失点を防いだ。

 この試合最大の決定機を逃したリバプールは、試合終了間際のオリギのゴールが決まる前までに16本のシュートを放ちながらもウルブスのゴールを割ることができなかった。

 一体なぜ、公式戦18試合連続で複数得点を記録していたリバプールが、ゴールを決めることに苦労したのだろうか。

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