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久保建英 2年前

久保建英がアトレティコに地獄を見せた。高難度ミッションを遂行、ゴールシーンに表れた頭の良さとは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

久保にとって幸運だったのは…



 しかし、結果的に久保にとって幸運だったのは、80分の出来事だ。

 マジョルカは敵陣でフリーキックを得ると、イ・ガンインの蹴ったボールにフランコ・ルッソが頭で合わせる。これがゴールネットに突き刺さり、マジョルカは試合を振り出しに戻すことに成功した。

 その後ルイス・ガルシア監督はイ・ガンインを下げ、DFのアレクサンダー・セドラルを投入。5-4-1のブロックを敷いて守るなど、「勝ち点1でもOKだ」というメッセージを表していた。

 これにより、ホームで勝ち点3を失うわけにはいかないアトレティコはより大胆に前へ出ることになった。もしルッソのゴールがなければ、アトレティコはそのまま1-0で試合を殺しにいっていただろう。

 そして90分、マジョルカが試合をひっくり返した。

 上記した通り、アトレティコは勝ち点3を落とすわけにはいかない。そのため、90分に得たFKの場面で身長のあるDFが全員ボックス内に入っている。しかし、それをマジョルカDF陣が弾き返したことで、カウンターが発動。そして最後は、途中出場で元気が有り余っていた久保がスプリントでスカスカだったアトレティコ最終ラインの背後を突き、世界最高峰のGKオブラクの股を抜いてゴールネットを揺らしている。

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