バルセロナはなぜゴール量産できたのか? 狙い通りだったアクション、デンベレだからこそ成立する攻撃とは…【分析コラム】

2022年03月14日(Mon)11時42分配信

シリーズ:分析コラム
text by 小澤祐作 photo Getty Images
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攻守において失うことがなかった連動性



 先述した通り、この日のバルセロナは前半の時点で勝負を決めている。持っていた狙いが、早い段階でガチッとハマった結果と言えるだろう。

 4-4-1-1のブロックを組んだオサスナに対し、4-3-3のバルセロナは深さと幅をうまく使いながら相手を揺さぶり、最後は背後のスペースを突いてゴールに迫るという動きを徹底して行っていた。オサスナは後ろに人数こそ揃えているが、ボールを動かされ続けている中で個人個人がボールウォッチャーになってしまい、ラインを揃えられないことが少なくなかった。

 12分のPK奪取の場面は、まさにバルセロナの狙いがハマっていた。

 ジョルディ・アルバがボールを持った際にピエール=エメリク・オーバメヤンが下りることで相手センターバック1枚をつり出す。それにより出来上がった相手サイドバックとCBの空間にペドリがランニング。そこへセルヒオ・ブスケッツからのパスが送り込まれ、ペドリがファウルを受ける格好となった。

 18分には、ダニエウ・アウベスがハーフスペースでボールを持つと、フェラン・トーレスがボックス内へランニング。それによりオサスナCB一人を引き寄せ、もう一人のCBとの間にギャップを作り出している。そこでオーバメヤンがフリーになり、最後はD・アウベスから決定的なパスが供給されていた。

 29分には、オーバメヤンが下がって空けたスペースに自然とガビがポジショニングするシーンがあった。こうしたアクションの連続が、バルセロナには強く意識づけられている印象を受けた。オサスナのブロックをいとも簡単に崩壊できたのは、ここが大きなポイントと言えるだろう。

 もちろん守備時の連動性も見事だった。深い位置で勝負できている分、自然と前向きにディフェンスできており、ことごとくボールを即時奪回している。もしもこれが不発だったら、当然ながら大量得点はなかったはずだ。

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