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代表 2年前

スペイン代表、背番号10の系譜。悪夢→転落…呪われている? ”疑惑の韓国戦”不出場から一気に

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカワールドカップ

セスク・ファブレガス
【写真:Getty Images】



背番号10:セスク・ファブレガス(アーセナル)
生年月日:1987年5月4日(当時23歳)
個人成績:4試合出場/0得点1アシスト

監督:ビセンテ・デル・ボスケ
戦績:優勝

 スペイン代表が44年ぶりの優勝を果たしたEURO2008ではシャビ、アンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバとともに「クアトロ・フゴーネス(4人の創造主たち)」の一角として確かな存在感を放ったセスク・ファブレガス。その大会と同じく背番号10を任された南アフリカワールドカップだったが、チーム内での立場は全く違った。

 中盤にはセルヒオ・ブスケッツなどが台頭しており、スペイン代表が初優勝を果たす過程でセスクの先発起用は一度もなく、途中出場も7試合中4試合にとどまった。それでも87分から途中出場したオランダ代表との決勝、延長後半の116分、ペナルティエリア手前で相手DFのクリアミスを拾って冷静にイニエスタの劇的決勝ゴールを演出したのがセスクだった。

 ルイス・アラゴネス監督が志したショートパス主体の「ティキ・タカ」と呼ばれる華麗なサッカーで欧州の頂点に立ち、バトンを引き継いだビセンテ・デル・ボスケ監督とともに世界の頂点を極めるにあたって、セスクはどんな立場であれチームに欠かせない存在であり続けていた。

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