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かつての逸材は今…。ACミランで神童と呼ばれた5人の現在。10代で不動のレギュラーに定着したスピードスター、まさかの出場0に終った天才も

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:アレクサンダー・メルケル(ガズィアンテプ/カザフスタン代表)

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【写真:Getty Images】


生年月日:1992年2月22日
在籍期間:2008年7月~2012年7月
ACミラン通算成績:13試合1得点1アシスト

 アンドレア・ピルロ、クラレンス・セードルフ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ…。レジェンドたちがミランの中盤を形成していた時代に突如としてトップチームに抜擢されたのが当時18歳だったアレクサンダー・メルケルだった。

 11年1月に行われたコッパ・イタリア、バーリ戦で1ゴール1アシストの活躍をみせ、2010/11シーズンは公式戦10試合に出場した。このままトップチーム定着かと思われたが、11年夏に共同保有という形でジェノアへと移籍。半年後にミランに怪我人が相次いだことで復帰をしたが、自身も膝を負傷してしまいアピールの機会を失ってしまった。

 13年冬に移籍したウディネーゼでもインパクトを残すことができず、2015/16シーズンには右膝の前十字靭帯を断裂。その後はボーフム(ドイツ)やアドミラ・ヴァッカー(オーストリア)、ヘラクレス・アルメロ(オランダ)、アル・ファイサリー(サウジアラビア)などを渡り歩き、21年夏からは自身11クラブ目となるガズィアンテプ(トルコ)に所属している。加入当時はスタメンに定着していたが、3月に膝内側側副靭帯を損傷したことで戦列を離れ、シーズン終盤に復帰を果たすも交代要員へと序列が下がった。度重なる膝の怪我は現在進行形でメルケルのキャリアを難しいものにしてしまっている。

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