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消えた逸材…。バルセロナで神童と呼ばれた5人の今。メキシコ代表の天才、クロアチアのメッシと呼ばれた男も

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

ジョバニ・ドス・サントス(無所属/元メキシコ代表)

Giovani Dos Santos
【写真:Getty Images】


生年月日:1989年5月11日
在籍期間:2002年7月~2008年7月
バルセロナ通算成績:38試合4得点8アシスト

 トップチーム昇格後に活躍したボージャン・クルキッチやペドロ・ロドリゲスなどと同世代のジョバニ・ドス・サントスは、その世代の中でも“天才”と称され、大きな期待を背負った選手だった。トップ昇格初年度から公式戦38試合に出場し、リーグ戦最終節のレアル・ムルシア戦では初得点を含むハットトリックを決める大活躍を見せ、翌シーズン以降もチームの大事なピースになるかと思われていた。

 しかし、当時同選手と同じポジションにはリオネル・メッシやティエリ・アンリなどのスター選手が揃っており、2008年夏に就任したペップ・グアルディオラ監督はドス・サントスを起用することはなかった。バルセロナでの居場所を失ったドス・サントスは同年トッテナムに放出されたが、思うような結果を収めることができず、2012年に同クラブを退団するまでに3度の期限付き移籍を経験したがそこでも失敗に終わった。

 その後はマジョルカとビジャレアルを経て、2015年7月にMLS(メジャーリーグサッカー)のロサンゼルス・ギャラクシーに加入。加入初年度には公式戦37試合で16得点8アシストを記録し、自身はチーム得点王に輝くなど素晴らしい活躍を見せた。しかし、ドス・サントスのピークはここまで。在籍2年目以降からは負傷が相次ぎ、欠場を余儀なくされる日々を過ごすことになる。2019年3月に同クラブとの契約満了を迎え、同年7月に母国メキシコのクラブ・アメリカに加入したものの、在籍2年間でこれと言った成績を残すことができず、現在は無所属となっている。

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