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消えた逸材…。バルセロナで神童と呼ばれた5人の今。メキシコ代表の天才、クロアチアのメッシと呼ばれた男も

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

ビクトル・バスケス(LAギャラクシー/スペイン)

Victor Vazquez
【写真:Getty Images】


生年月日:1987年1月20日
在籍期間:2002年7月~2011年7月
バルセロナ通算成績:3試合1得点0アシスト

 カンテラ(バルセロナの下部組織)史上最高の世代と言えば、リオネル・メッシ、セスク・ファブレガス、ジェラール・ピケがいた世代だろう。メッシは下部組織在籍中から輝いていた存在であったが、同選手にも負けぬ才能を持ち合わせていた選手がいた。それがビクトル・バスケスだ。カンテラ時代にはバスケスとメッシの2人でゴールを量産し、数々のタイトルを総ナメ。バルセロナの将来を担う選手の1人になるだろうと、誰しもが期待していた。

 2006年にはルイス・エンリケ率いるバルセロナBに昇格し、2008年にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)デビューを果たすなど、バスケスのキャリは順調に進んでていた。しかし、同シーズン終盤に長期離脱を余儀なくされる大怪我を負ってしまう。怪我復帰後は調子を取り戻すことができず、トップチームはおろか、バルセロナBでもポジションを確保することができなかった。2011年7月、24歳だったバスケスはバルセロナを離れる決断を下した。

 クラブ・ブルージュでは在籍1年目から着実に出場時間を重ねていき、14/15シーズンにはプロキャリア初となる2桁得点・2桁アシストを記録。その翌年にはリーグ戦と国内カップの2冠制覇に大きく貢献した。その後はメキシコ、カタール、ベルギーなど様々な大陸でプレーし、現在はMLSのロサンゼルス・ギャラクシーに所属している。

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