FW：ウィルフリード・ザハ（クリスタル・パレス／コートジボワール代表）

生年月日：1992年11月10日
在籍期間：2013年1月～2015年2月
加入時移籍金：1175万ユーロ（約14.1億円）
退団時移籍金：380万ユーロ（約4.6億円）
マンチェスター・ユナイテッド通算成績：4試合0得点0アシスト

　27年間マンチェスター・ユナイテッドを率いたアレックス・ファーガソンが最後に獲得した選手がウィルフリード・ザハだった。しかし、ユナイテッドではわずか166分の出場に終わるなど全く活躍することができなかった。

　当時のデビッド・モイーズ監督の下で出場機会を確保することができなかったザハは、2015/16シーズン後半に出場機会を求めてカーディフへとローン移籍。半年後にユナイテッドへと復帰をすると、監督はルイ・ファン・ハールに代わっていた。これで立場が好転すると思われたが、ザハに対してはストライカーかウイングバックの2択しかポジションの選択肢がなかったそうだ。ウイングが本職のザハはユナイテッドでプレーを続けるのは難しいと判断し、古巣クリスタル・パレスへの復帰を決断している。

　クリスタル・パレスへ復帰してからのザハの活躍は目覚ましいものがある。低いライン設定で4-3-3のブロックを敷き、堅い守備からのカウンターサッカーを志向していたロイ・ホジソン体制のクリスタル・パレスはまさに「ザハ頼み」のチームであり、そうした難しい環境の中でもプレミアリーグで2度のシーズン二桁ゴールを達成。パトリック・ヴィエラ現政権となってからはザハへのサポートをする選手が増えたことで、これまで以上に伸び伸びとプレーすることができており、直近の2021/22シーズンはキャリアハイのリーグ戦14ゴールを決めている。

【了】