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無駄遣いは? マンチェスター・ユナイテッドの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。近年の低迷ぶりを象徴する2人の選手とは…

シリーズ:過去5年の補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

C評価(ある程度の結果を残した補強)


【写真:Getty Images】


FW:ロメル・ルカク(ベルギー代表)
生年月日:1993年5月13日
加入年:2017年夏
移籍金:8470万ユーロ(約101.6億円)
通算成績:96試合42得点13アシスト

 前年のポール・ポグバと並ぶジョゼ・モウリーニョ政権での目玉補強だった。加入初年度は公式戦27ゴールと大活躍だったが、2年目の2018/19シーズンにモウリーニョが解任されてからは存在感が希薄に。スールシャール監督は自身のチームにルカクをコミットさせることができず、ルカクのユナイテッドでのキャリアはわずか2年で幕を閉じた。

DF:ディオゴ・ダロト(ポルトガル代表)
生年月日:1999年3月18日
加入年:2018年夏
移籍金:2200万ユーロ(約26.4億円)
通算成績:65試合1得点3アシスト

 今でこそ右SBのファーストチョイスとなったが、既に加入から4シーズンが経過しており、戦力になるまでの期間があまりにも長かった。特にスールシャール監督の下では約4年間でわずか2000分あまりの出場時間と、ほとんどチームに貢献することができていなかった。

GK:リー・グラント(イングランド)
生年月日:1983年1月27日
加入年:2018年夏
移籍金:170万ユーロ(約2億円)
通算成績:2試合3失点

 4シーズンの在籍でわずか2試合の出場に留まったが、控えGKとしてはその役割を全うした。今夏に引退したため、ユナイテッドが現役生活最後のクラブに。

DF:アーロン・ワン=ビサカ(イングランド)
生年月日:1997年11月26日
加入年:2019年夏
移籍金:5500万ユーロ(約66億円)
通算成績:125試合2得点10アシスト

 スールシャール政権では存在感があったが、彼が解任されて以降は存在感が希薄に。圧倒的な対人守備は魅力だが、ビルドアップや攻撃参加のクオリティには難があり、指揮官がサイドバックに求める役割によって序列が大幅に変化する。エリック・テン・ハグ現監督はDFにも高い技術力を求めているため、その立場は確約されていない。

MF:ジェイドン・サンチョ(イングランド代表)
生年月日:2000年3月25日
加入年:2021年夏
移籍金:8500万ユーロ(約102億円)
通算成績:37試合5得点3アシスト

 確かにドルトムント時代と比較すると数字は物足りないが、要所では良いプレーをみせており、加入から約1年が経過しプレミアリーグの強度にも慣れてきている。ラルフ・ラングニック暫定監督が率いたチームでは彼のドリブル突破が攻撃の頼みの綱だった。補強が成功か失敗かを判断するには時期尚早であるためC評価としている。

GK:トム・ヒートン(元イングランド代表)
生年月日:1986年4月15日
加入年:2021年夏
移籍金:フリー
通算成績:1試合

 21年夏に11年ぶりにマンチェスター・ユナイテッドに帰還した。初めてユナイテッドでベンチ入りを果たしてから約15年、21年12月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ヤングボーイズ戦で念願のトップチームデビューを果たした。今季はディーン・ヘンダーソンの退団に伴い、出場機会増加が見込まれる。

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