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なぜ三笘薫は活躍できた? デビュー戦で左サイドを活性化、今後のブライトンでの起用法は?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

三笘薫の今後の起用法を考察


 気になるのは三笘の今後の起用法だ。今節、三笘が終始輝いていたのはブライトンがニューカッスルを常に相手陣内に押し込んでいたからであり、これが「vs強豪」となれば今節のようにはいかないだろう。

 特に三笘が出場したWBは攻守における負担が大きいポジションであり、相手に押し込まれる展開が続くと相手のWGやSBらとのマッチアップに追われることとなる。ブライトンの戦術にはフィットしつつある三笘だが、プレミアリーグの強度には完全に慣れているとは言い難く、いきなり先発で起用されるのはあまりに負担が大きいだろう。

 こうしたことを踏まえると、まずは今節同様に「ゲームチェンジャー」として試合途中に点が欲しい場面で起用されつつ、強度に慣れるのが理想の展開だろうか。幸いブライトンにはトロサールとソロモン・マーチ、2人の実績十分なWBを務めることができる選手が在籍しており、彼らと併用される中で徐々に先発出場の機会を増やしたい。

 次節の対戦相手はウェストハムだ。ウェストハムの右SBのヴラディミール・ツォウファルは、当時アストン・ヴィラに所属していたジャック・グリーリッシュを2戦続けて完封した対人守備に強い選手であり、一対一のドリブルに限ると今節以上に難しい試合となるだろう。その中で自分の持ち味を発揮しつつ、チームの勝利に貢献できるのか注目だ。(文・安洋一郎)

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