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なぜ三笘薫は活躍できた? デビュー戦で左サイドを活性化、今後のブライトンでの起用法は?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第2節、ブライトン対ニューカッスルが現地時間13日に行われ、0-0のスコアレスドローに終っている。この試合がプレミアリーグデビューとなった三笘薫は75分からピッチに登場し、少ない出場時間の中で強烈なインパクトを残すことに成功した。(文:安洋一郎)


最後の最後までスコアは動かず

【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ開幕戦を勝利で飾ることに成功したチーム同士の対戦は、最後の最後までスコアが動かない拮抗した一戦となった。その立役者は前日からTwitterを賑わせていたニューカッスルの守護神ニック・ポープの活躍だろう。ブライトンに何度もハーフスペースへの侵入を許したが、42分のアダム・ララーナの決定的なヘディングシュートを止めたシーンを筆頭にイングランド代表GKが自軍ゴール前に立ち塞がった。

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 一方、試合の主導権を握っていたブライトンにとっては勝ち点2を失う結果となってしまった。それでもグレアム・ポッターが重要視する「チャンスの数」に関しては作れており、ゴール期待値でもブライトン(1.55)、ニューカッスル(0.18)とアウェイチームを圧倒。ポープのビッグセーブに阻まれただけであって、自分たちがやりたいサッカーはできており、試合内容は悲観するべきものではなかった。(ゴール期待値は『The xG Philosophy』を参照)。

 試合には勝ちきれなかったが、どちらかというとポジティブな要素が大きかった試合と言えるだろう。この試合における最大の収穫は75分から途中出場を果たした三笘薫だ。今節がプレミアリーグデビューとなったこの”日本人”はレアンドロ・トロサールに代わって左WBのポジションに入ると得意のドリブルで相手を翻弄。強烈なインパクトを残すことに成功している。

 なぜ三笘はデビュー戦から活躍できたのだろうか?

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