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俺たちを忘れるな! マンチェスター・ユナイテッド、21世紀“影のベストイレブン”。アジア最強MFパク・チソンに闘将ロイ・キーンも

シリーズ:21世紀影のベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF紹介


【写真:Getty Images】


アントニオ・バレンシア(元エクアドル代表)
生年月日:1985年8月4日
在籍期間:09年夏~19年夏
クラブ通算成績:337試合24得点60アシスト

 2009年にウィガンから加入し、そこから10年間をマンチェスター・ユナイテッドで過ごした。公式戦通算337試合出場はクラブの歴代南米出身選手の中でトップの数字となっており、その間に獲得したタイトル数は「12」にも積み上がっている。2シーズンに渡り伝統ある背番号7を身に着け、2017/18シーズンにはキャプテンも務めているなど、記憶に残る選手だった。

 もともとはアタッカーで、抜群のスピードと無尽蔵のスタミナ、鋭いクロスを武器に、2011/12シーズンのプレミアリーグでは14ものアシストを記録。このシーズンはファンと選手が選ぶクラブ年間最優秀選手に選出されていた。2014/15シーズン後半戦からは右サイドバックが主戦場に。タッチライン際でパワフルに上下動を繰り返し、攻守において貢献していた。


【写真:Getty Images】

ジョン・オシェイ(元アイルランド代表)
生年月日:1981年4月30日
在籍期間:99年夏~11年夏
クラブ通算成績:393試合15得点23アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、1999年にトップチームへ昇格。その後ボーンマスとロイヤル・アントワープへのレンタル移籍を経験したが、復帰した2001年から2011年までの10年間はレンタル含め一度も移籍することがなかった。クラブの黄金時代を支え、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ(CL)など、様々なタイトルをその手に収めている。

 ユナイテッド史に残るユーティリティープレーヤーと言っていいだろう。同クラブでは最終ライン全域をカバーしただけでなく、下部組織時代から務めていたという中盤でも何度かプレー。さらに、FWの位置で起用されたこともあり、2007年には負傷したエドウィン・ファン・デル・サールに代わりGKを任されているなど、全ポジションをコンプリートしている。


【写真:Getty Images】

ガブリエル・エインセ(元アルゼンチン代表)
生年月日:1978年4月19日
在籍期間:04年夏~07年夏
クラブ通算成績:83試合4得点3アシスト

 在籍期間は3年で、公式戦通算出場数も「83」と抜群に多いわけではない。しかし、クラブへの貢献度は決して小さくないため、影のベストイレブンに選出した。ちなみに、今夏アヤックスからマンチェスター・ユナイテッドに加わったアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスからは「僕のアイドル」として名前を挙げられている。

 ユナイテッド1年目からレギュラーとして活躍。サポーターから「アルゼンティナ!」というチャントで称賛を浴び、いきなりファン投票によるクラブの年間最優秀選手に選ばれることになった。2年目は怪我によりシーズンを棒に振ったが、復帰した2006/07シーズンは再びレギュラーとして奮闘し、プレミアリーグ制覇に貢献。これを置き土産に、クラブを去っている。


【写真:Getty Images】

ルーク・ショー(イングランド代表)
生年月日:1995年7月12日
在籍期間:14年夏~
クラブ通算成績:214試合3得点22アシスト

 2014年にサウサンプトンよりやって来てから現在に至るまでマンチェスター・ユナイテッドでのプレーを続けているレフトバックだ。185cmとサイドバックの選手としては大柄で、1対1に強くハイボールの競り合いも苦にしていない。また戦術理解度が高く、自ら運べて高質なパスも出せるなど、ビルドアップの貢献度も大きいハイレベルな選手である。

 ユナイテッド加入当初はあまりにも怪我が多く、戦力になり切れていなかったが、2018/19シーズン以降負傷離脱の頻度が減り、ピッチ上でハイパフォーマンスを披露するように。それを証拠に、2019/20シーズンはファン、そして選手が選ぶクラブ年間最優秀選手賞をダブル受賞。2020/21シーズンには選手が選ぶクラブ年間最優秀選手に選出されている。

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