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アルゼンチンの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

パブロ・アイマール

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【写真:Getty Images】


FW:パブロ・アイマール
生年月日:1979年11月3日
アルゼンチン代表:52試合8得点6アシスト

 幼い頃のリオネル・メッシも憧れた”天才”パブロ・アイマールは、名門リーベル・プレートでプロデビューを飾り、コパ・リベルタドーレスなど数々のタイトルを獲得した。01年1月に当時ラ・リーガを席巻していたバレンシアに加入するとすぐに主力選手に定着。世界最高峰のテクニックは見るものを魅了し、2度のラ・リーガ優勝やUEFAカップ優勝などクラブに黄金期をもたらした。

 しかし、2003/04シーズン以降はヘルニアや筋肉系の怪我の影響で徐々に出場機会を減らした。08年夏からプレーしたベンフィカでも毎シーズン負傷に悩まされたが、2009/10シーズンのリーグ優勝や4度のカップ制覇に貢献した。

 ベンフィカ退団後の14年1月にマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムに加入したがケガの影響で8試合の出場に留まり、わずか4ヶ月で退団。それから無所属の期間を経て15年1月に古巣リーベルに14年ぶりの復帰を果たしたが、右足首のケガのためわずか1試合の出場に留まり、7月に現役引退を決断した。かつてディエゴ・マラドーナに「高いお金を払ってでも見たい選手はアイマールだけ」と言わしめた”天才”も怪我に勝つことができなかった。

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