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憶えておきたい! バルセロナの未来を担う少年たち。久保建英、ガビ、アンス・ファティに続くのは?【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2022】

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ダニエル・ガイェゴ・ナバロ【写真:編集部】

 足元の技術が高いMFが揃う中で、異彩を放っていたのが背番号10だった。ウゴ・ガルセス・ラグナスは非の打ち所がないプレーヤーで、キックの巧さはもちろん、ボールを奪い返す能力やスペースに走り込む能力など、すべてにおいてハイレベルだった。一手先を読む力がある司令塔タイプで、3位決定戦で見せたスルーパスは圧巻だった。

 バルセロナらしいMFといえば、イグナジ・バサス・マルティの名前を挙げたい。背番号8が似合うテクニシャンで、小気味よいボールタッチとテクニカルなターンが魅力。アンドレス・イニエスタ、ペドリの系譜を継ぐ存在と言ってもいいだろう。

 ダニエル・ガイェゴ・ナバロはDFとしてもMFとしてもプレーしている。レギュラー組ではアンカー、控え組ではセンターバックに入ることが多かった。背番号5が似合うクレバーなポジショニングと両足のキックで攻撃にリズムを生み出していた。

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 左ウイングでプレーした2人はともに左利き。背番号20のイブラヒマ・トゥーレ・カンテは小柄なアタッカーで、アジリティを活かした動き出しでゴール前に顔を出す。一方で背番号11のルスラン・エムバ・エルナンドはすらっとした体躯の持ち主で、爆発的なスピードが持ち味。フィジカルコンタクトにも強く、一瞬で相手を置き去りにできる爆発的なスピードが武器で、3位決定戦ではハットトリックを達成している。

 右ウイングを務めたノア・ガルシア・マリノも左利きで、繊細なタッチとフェイントが魅力のドリブラーだった。長髪をなびかせる背番号7は、カットインと縦への突破を繰り返した。

 9番のアレハンドロ・オビエド・ポルタはそこまで体格に恵まれているわけではないが、相手を背負ったり、守備陣の隙を突く動き出しが得意。ルイス・スアレスやセルヒオ・アグエロのような南米のエッセンスをどこかに漂わす。一方、19番のクリフォード・ナナ・ボアディ・クシギャンフアーは身体能力が高いストライカーで、右足からのシュートは強烈だった。

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