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落選の危機? W杯出場が危ぶまれる名手5人。アーセナルの絶好調FW、世界屈指のSBも瀬戸際

text by 編集部 photo by Getty Images

DF:トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1998年10月7日
イングランド代表通算成績:17試合1得点4アシスト

 圧倒的な攻撃力を武器にリバプールで不動の右SBとして君臨するトレント・アレクサンダー=アーノルドだが、イングランド代表での序列は低いままだ。同ポジションにはカイル・ウォーカー、リース・ジェームズ、キーラン・トリッピアーが招集されており、現状では彼らが優先されて起用されている。

 その証拠に2020年9月以降の直近2年間でイングランド代表は35試合を戦っているが、アレクサンダー=アーノルドが先発出場したのはわずか6試合しかない。明確に活躍したと言える試合は3アシストを記録し、10-0で勝利したサンマリノ戦ぐらいしかなく、強豪との試合ではほとんど起用されていない。直近の9月も代表には招集されたものの、2試合連続のベンチ外となっている。

 イングランド代表でアピールができていないのはリバプールとのサッカーの違いにあるだろう。所属クラブでは3トップを筆頭に前からプレスをハメてチームで連動したボール奪取を狙うが、イングランド代表は最終ラインが低く、両WGもプレスを掛けにいかない。そのため代表のSB(もしくはWB)は「個」の能力で奪いきることを求められており、戦術で誤魔化しが効いているリバプール以上に対人能力が低いアレクサンダー=アーノルドは守備時に穴となってしまう。実力は間違いないが、自身の持ち味が発揮できない現状のイングランド代表で序列を上げることはかなり難しいだろう。

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