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冨安健洋がまたエースを黙らせた。アーセナルを勝利に導いた見事なパフォーマンス【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 阿部勝教 photo by Getty Images

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 UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループリーグ第2節の延期分、アーセナル対PSVが現地時間20日に行われ、1-0でホームチームが勝利した。この試合では、日本代表DF冨安健洋が右サイドバックで先発出場。攻守で躍動し、EL4連勝に導く活躍をみせた。(文:阿部勝教)


アーセナルがEL4連勝


【写真:Getty Images】

 アーセナルがPSVを完封した。

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 PSVをホームに迎えたアーセナルは、苦戦を強いられた16日のリーズ戦からスタメン6人を変更。左サイドバックでの起用が続いていた冨安健洋は、右サイドバックで先発に名を連ねた。

 前半は様子見と言ったところだろうか。試合序盤から主導権を握ったアーセナルはゆっくりとしたパス回しでビルドアップをしていた。時折、エディ・エンケティアのドリブルやファビオ・ヴィエイラの鋭い縦パスから速い攻撃を仕掛けることもあったが、守備時に4-4-2の布陣を敷いてきたPSVの穴を探りつつ幾つかチャンスを作っていた。

 後半に入ると、徐々に攻撃は加速していった。52分にロブ・ホールディングの縦パスからガカブリエウ・ジェズスがシュートまで持ち込むと、54分にはジェズスのスルーパスに抜け出したブカヨ・サカが1対1に。どちらも決めることは出来なかったが、背番号9がバイタルエリアに下りてくることでPSVの守備に穴を作り、立て続けにチャンスを作っていった。

 すると、70分に先制点が入る。右サイドを上がっていた冨安が途中出場のマルティン・ウーデゴールからスルーパスを受けると、ダイレクトでマイナス方向にクロスを送る。これをフリーで待っていたグラニト・ジャカが右足で合わせ、ゴール左に見事なシュートを突き刺した。

 この1点を守り切ったアーセナルがホームで勝利。データサイト『Sofascore』によると、ホームチームはエールディビジ2位に付けるPSVに対してボール保持率62%、ビッグチャンス数5回、さらに25本ものシュートを放つなど、ほぼすべてのスタッツで相手を上回った。

 この1点を守り切ったアーセナルがホームで勝利。冨安の見事なお膳立てでEL4連勝を飾った。

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