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ポルトガル代表の新監督はロベルト・マルティネス

　ポルトガル代表は大丈夫なのだろうか。9日にポルトガルサッカー連盟は、代表チームの新監督にロベルト・マルティネスが就任することを正式に発表したが、この決定には多くの疑問が残る。

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　マルティネス監督は2016年よりベルギー代表を指揮してきたが、結果を残したとは言い難い。ほとんどの選手が絶頂期にあったロシアワールドカップでも3位が限界であり、EURO2020（欧州選手権）ではベスト8敗退、そして今冬のカタールW杯ではグループリーグ敗退の憂き目に遭っている。エデン・アザールやケビン・デ・ブライネら“黄金世代”を率いた6年間で無冠というのは、決して褒められたものではない。

　戦術面に関しても優れたものを持っているとは言い難いだろう。過去にはデ・ブライネから「タレントに頼りすぎている」「僕たちも優れた戦術やシステムを持たないと」と公の場で批判されたこともあったほどだ。カタールW杯のグループリーグ3試合を見ても、ほとんどの選手を生かしきれず、司令塔のデ・ブライネに頼っているという印象は否めなかった。レアル・マドリードで低迷するアザールを頑なに使い続けた判断に疑問を持った人も多かったはずだ。

　また、チームをまとめる力に長けているのかと言えばそうでもない。カタールW杯中、ベルギー代表は内紛が噂され、最後までバラバラだった。選手全員の感情をコントロールするのは難しいとはいえ、指揮官に一切の責任がないわけではない。ベルギー代表と同じく、強烈な個を揃えるポルトガル代表をマルティネス監督がまとめられるのか、不安である。

　すでにポルトガル代表の公式ツイッターのリプライには「マルティネス、アウト」のコメントも見られる。期待値が高くないことは明らかだが、良い意味でその期待を裏切れるか注目だ。

【了】