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アジア 1年前

韓国の消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:チェ・ソングク

チェ・ソングク
【写真:Getty Images】

FW:チェ・ソングク
生年月日:1983年2月8日
主な在籍クラブ:蔚山現代、柏レイソル
現所属クラブ:なし

 2004年に行われたアテネ五輪の韓国代表で10番を背負ったチェ・ソングクは、かつて”リトルマラドーナ”と呼ばれ、将来を期待されていた。卓越された技術によるドリブルが武器で、この世代の韓国代表の中でも群を抜いていたという。

 そんなソングクは、2003年に蔚山現代に加入。2005年に柏レイソルへレンタル移籍でやってきたが、J1リーグ出場はわずか8試合に終わり、半年で蔚山現代に復帰となってしまった。その後、ソングクは2007年に城南一和に移籍。同年10月に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝2ndレグの浦和レッズ戦で同点ゴールを決めたが、PK戦で失敗してしまい、チームは準決勝敗退となった。

 ソングクはその後も韓国でプロキャリアを続けていたが、2011年10月に八百長に関与していたことが発覚。大韓サッカー協会(KFA)から永久追放処分を言い渡され、さらに懲役10ヶ月、200時間の社会奉仕活動を科された。

 それでも、2012年にマケドニアのラボトニツキと契約。再びプロキャリアを歩むと思われたが、国際サッカー連盟(FIFA)により全世界のプロリーグでのプレーを禁止され、事実上の永久追放となってしまった。これにより、当然ラボトニツキを退団。また、2013年12月には飲酒運転の疑いで逮捕されたと報じられた。ソングクはアテネで背番号10を背負った逸材だったが、八百長に関与したことでFIFAからも見放されてしまった。

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