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生え抜きをなぜ…。チェルシーがマウント売却を厭わない理由は? クラブ買収で狂った運命

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



チェルシーがマウント売却を厭わない理由

 イギリス紙『デイリー・メール』は、チェルシーとメイソン・マウントとの間で契約延長交渉が進まない理由を報じた。マウントに対してはアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、リバプールらが関心を寄せており、この夏に移籍する可能性が浮上している。



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 6歳の頃からチェルシーのアカデミーで育ってきたマウントは、今夏慣れ親しんだクラブと決別するのか、その岐路に立たされている。現行の契約が2024年の夏までとなっているマウントとチェルシーの間ではこれまで契約延長交渉が行われてきたが、両者は依然として合意に達していない。そして移籍市場開幕を控え、イングランド国内のビッグクラブがマウントの獲得に興味を示し始め、移籍の可能性は高まっている。

 2020/21、2021/22に2シーズン連続でクラブの年間最優秀選手に選ばれたマウントが売却候補に挙がっている理由として、同紙はチェルシー財政的事情を挙げた。

 昨年の5月に現オーナーであるトッド・ボーリー氏らのグループにより買収されて以降、クラブは多額の資金を選手補強に費やしてきた。その額は約6億ポンド(約960億円)に及び、クラブはFFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)の観点から売却の動きも進める必要があり、それがクラブのマウントに対する見方を変えたと同紙は伝えている。

 また同紙は怪我の影響にも触れた。これまで怪我の少ないキャリを送ってきたマウントだったが、今シーズンの後半にかけては恥骨の怪我の影響で先発出場を減らしている。そして、その間に激化しているチーム内の競争がさらに彼の居場所を奪ったという。

 ここ数年はチームに欠かせない存在としてチェルシーの攻撃を牽引してきたマウントだったが、オーナー交代、激しいチーム内の競争、自身の怪我が要因となり、愛するクラブとの別れが現実味を帯びてきているようだ。

【了】

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