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コラム 1年前

【アーセナル分析コラム】なぜ左サイドが機能せず?この課題を解決できる救世主の存在とは

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

アーセナルの左サイドの機能不全を解決する男

【写真:Getty Images】

 ティンバーとライスの補完性の悪さから生じる左サイドの停滞はこの試合に限った話ではないが、この課題を解決する存在になりそうなのが、今夏に加入してから徐々にフィットしつつあるミケル・メリーノである。

 このスペイン代表MFはライスに代わって出場した71分以降の時間帯で、中盤のサポート役として最高レベルの動きをみせた。

 前提として、ピッチに立った時点で両チームに得点が生まれており、前半と比較をするとオープンな展開だったこともあるが、常に相手とチームメイトの状況を把握しながらのポジションを取ることができていたように思う。

 実際にメリーノはライスと比較すると、持ち場である左サイドに固執することなく、状況によっては右サイドにも顔を出して数的優位を作り出し、自らに引きつけてからのショートパスで相手のプレスを反転させることに貢献。相手から上手くボールを隠しながら身体の狭いエリアでも失わない技術の高さも相まって、リンクマンとして機能していた。

 87分のシーンのように4人の相手選手に囲まれた状況であってもフリーのレアンドロ・トロサールを見つける視野の広さも兼ね備えており、彼がピッチに入ってから明らかにアーセナルは保持で安定した。

 思い返すと、ポジションチェンジが連鎖していた中でもアーセナルの左サイドが機能していた昨季の試合では、左SBに冨安健洋が起用されていた。彼も周りの選手の状況を見ながら柔軟にポジションを取り直すことができる選手で、“気が利く“という意味ではメリーノも同じ特長を持つ。

 現時点でライス、ウーデゴール、メリーノの3人は同時にピッチに立ったことはないが、スペイン代表MFの気が利く姿を見る限りは、このセットがアーセナルの中盤の最適解になる可能性がある。仮にこれがフィットするとなれば、アーセナルの左サイドの停滞は大きく軽減されることになるだろう。

(文:安洋一郎)

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