優位な試合展開と思われたが…。「自分たちらしさが何も出せなかった」
その後、武漢江大はプレスに出る訳でもなく自陣深くに強固な城を築き、浦和がボールを保持し押し込んでいく展開となった。[4-2-3-1]の1トップに構える高橋はなを起点に波状攻撃を仕掛けるが、5バックの堅いディフェンスの前にはじき返されてしまう。
37分には高橋がミドルシュートを狙っていくがクロスバーを超え、前半アデショナルタイムの47分には、コーナキックのこぼれ球を伊藤美紀が押し込むも相手キーパーに弾かれてしまった。
後半も敵陣でのプレーが続くが最後の最後で崩しきれない。ただ一見、優位に試合を運んでいるように見えるが、細かく見れば一人ひとりが描くイメージと精度の部分が噛み合わずミスとなるシーンも散見。時間の経過と共に焦りも生まれ「自分たちらしさが何も出せなかった」という状況にもなっていた。
高橋は「全体的に私たちがボールを保持した中で試合を進められたと思いますが、相手が後ろを固めてきたところを崩せず、ゴールに至るまで、私自身もチームも、もっと何かできたんじゃないかと思います」とコメントすると、続けて後悔の念を口にした。