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コラム 9か月前

「男子に並ぶにはまだまだ…」三菱重工浦和レッズレディース、AWCL敗退の後悔。「もっと何かできたんじゃ…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「大丈夫、大丈夫! 蹴ってくれて、ありがとう」。そこには、気丈に振る舞い、声をかけ最後まで寄り添う姿があった。

浦和レッズレディース2
【写真:Getty Images】

 終わってみれば浦和のシュート12本に対し、武漢江大は僅か2本。もったいないという言葉では表現できないほど残念な試合でもあった。

 相手は最後までやり方を変えず、時間を稼いでいる場面もあったことを踏まえれば狙いはPK戦にまで持ち込むことだったことは間違いない。ミスも重なったが、引いた相手に対し、どうこじ開けていくかなど攻撃面での精度向上が、今後に向けての課題となった。

 高橋は「悔しさと申し訳ない気持ちでいっぱいです。もっとやらなければいけなかったとか、あとからなら何とでも言えますが、全然足りなかったと思っています。次に進むしかないので、もっと強くなりたい」と前を見た。

 その高橋はチームトップとなるリーグ戦5得点を記録。センターバックを主戦場とするが、怪我人などのチーム事情もあり、ここまでフォワードとして出場する。チームでは前線でプレーするが、日本女子代表では主に最終ラインでプレー。器用にこなすのではなく、組織を高いレベルに引き上げる二足の草鞋を履くスペシャルな存在でもある。

「難しさはありますが、自分がやりたくてやっているので、そこは自分がしっかり準備をしてどちらでも臨めるようにしなければいけないと思います」

 3月30日には勝ち点5差で追う、首位・INAC神戸レオネッサとの直接対決が控えている。高橋は「これを、ただの負け試合にしてはいけない」と、気持ちを切り替え、リーグ優勝をしてアジアへの挑戦権を手に入れて、この舞台に帰ってくることを誓った。

「あの時の悔しさがあったから」と、アジアの頂点に立った時に語られる日がくることを願っている。

(取材・文:石田達也)

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