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【写真:Getty Images】
佐野海舟に移籍の可能性?
ドイツ・ブンデスリーガのマインツに所属するMF佐野海舟は、今季ヨーロッパ初挑戦ながらリーグでトップクラスの活躍を見せている。ドイツの移籍情報専門サイト『transfermarkt』は9日に、今季のクラブの順位によっては佐野を含めたマインツの主力選手が大量流出する可能性があると指摘した。
昨夏の移籍市場で、鹿島アントラーズからマインツに完全移籍した佐野。チームを率いるボー・ヘンリクセン監督の信頼を得ると、すぐにレギュラーとして活躍するようになり、今季リーグ戦全28試合に出場している。
また、佐野は総走行距離326.1kmでリーグ2位、インテンシブラン2275回でリーグ4位、デュエル勝利数304回でリーグ5位。いずれもドイツでトップの数字を記録している(リーグ戦第28節終了時点)。その活躍ぶりが認められ、同サイトが3月に行った市場価値の更新では、昨年12月時点での700万ユーロ(約11億円)から1700万ユーロ(約27億円)と、市場価値が約1000万ユーロ(約16億円)増加した。
同サイトは、「今夏の移籍市場に関しては、今季の結果によって左右される」と前置きし、「チームがヨーロッパの大会の出場権を獲得できれば、最重要選手である佐野海舟、FWヨナタン・ブルカルト、MFナディーム・アミリ、MFパウル・ネーベルに関しては引き留めることができるはずだ」と、マインツが欧州の大会の出場圏内で今季を終えられるかが、主力選手の流出を防ぐ鍵になると指摘している。
リーグ戦28試合を終了した時点で、マインツは13勝7分8敗の勝点46。リーグ4位に位置しており、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場圏内につけている。
もっとも、UEFAヨーロッパリーグ(欧州EL)出場圏内の5位RBライプツィヒ(勝点45)とはわずか1ポイント差、ヨーロッパカンファレンスリーグ出場圏内の6位ボルシアMG(勝点44)とは2ポイント差しかない。さらには、7位フライブルク(勝点42)、8位ドルトムント(勝点41)ともほとんど差がなく、今後の試合結果によってはヨーロッパの大会出場圏外に転落する可能性もある。
ブンデスリーガも残り6試合だが、マインツは首位バイエルン・ミュンヘン、2位バイエル・レバークーゼン、3位アイントラハト・フランクフルトとの上位対決が残っている状況だ。果たして、マインツ、そして佐野は上位チームとの試合で結果を残し、来季の欧州の大会出場権を獲得できるだろうか。
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