9位:ノリッジ・シティ

【写真:Getty Images】
シーズン:2021/22
勝ち点:22(5勝7分26敗)
昇格(5回)も降格(6回)も史上最多。ノリッジ・シティは不本意ではあるだろうが、イングランドを代表する“ヨーヨークラブ”として知られている。そんな彼らにとって、最後にプレミアリーグを戦った2021/22シーズンは苦しい1年間だった。
前回昇格時の2019/20シーズンとの違いは、しっかりとした補強を行ったこと。前シーズンの2部MVPのエミリアーノ・ブエンディアをアストン・ヴィラにクラブ史上最高額となる3840万ユーロ(約61.4億円)で売却した代わりに、6355万ユーロ(約101.6億円)を移籍市場に投じた。これは2019/20シーズンの8倍に及ぶ金額だ。
しかし、クラブ史上最高額に並ぶ1100万ユーロ(約17.6億円)で獲得した2選手が不発だったのは誤算だった。アルゼンチン人MFの後釜として期待されたミロト・ラシツァはリーグ戦31試合で1得点2アシスト、今でこそ高い評価を受ける現クラブ・ブルージュのクリストス・ツォリスも19歳の当時ではプレミアリーグに通用する能力を持ち合わせていなかった。
後にノリッジのエースへと成長するジョシュ・サージェントも2021/22シーズンは決定力不足が目立ち、複数選手の補強でもブエンディアの穴を埋めることができず。その結果、リーグ戦38試合で無得点に終わった試合が22試合にも及び、3試合を残してのチャンピオンシップ降格が決定した。