7位:ポーツマス

【写真:Getty Images】
シーズン:2009/10
勝ち点:19(5勝6分27敗)
ポーツマスの歴史がサッカークラブにおける“栄光”と“衰退”が表裏一体であることを証明している。
ポーツマスは、ハリー・レドナップ監督の指揮下で2007/08シーズンに1938/39シーズン以来となるFAカップ優勝を経験。翌2008/09シーズンのUEFAカップ(現EL)の出場権を獲得するなど、クラブは順調に歩みを進めているかと思われた。
ところが2008年9月15日にアメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズが破産(通称リーマン・ショック)したことに伴い、外資系オーナーのポーツマスは甚大な被害を受ける。オーナーのアレクサンドル・ガイダマクが多額の負債を抱えたことでクラブの経営は持続不可能となり、売却を決断した。
2008/09シーズンは辛くも残留に成功したが、続く2009/10シーズンは立て続けのオーナー変更や給与未払いなど様々な問題が発生。2010年2月にはプレミアリーグのクラブとしては初となる破産手続きを余儀なくされ、それに伴うペナルティとして勝ち点「9」がはく奪となった。
同シーズンはFAカップで決勝に進出したが、リーグ戦では不調が続いており、この状況での勝ち点はく奪はあまりに厳しい処分だった。その結果、従来稼いでいた「28」からマイナス「9」の「19」で降格が決定した。