5位:アストン・ヴィラ

【写真:Getty Images】
シーズン:2015/16
勝ち点:17(3勝8分27敗)
今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベストに8進出しているアストン・ヴィラは、数年前まで暗黒期を過ごしていた。その原因となったのが、元オーナーのランディ・ラーナーである。
彼はクラブを投資の対象としてしか見なしておらず、多額のリターンを求めるあまりにガレス・バリーやジェームズ・ミルナー、アシュリー・ヤングら主力選手の売却を簡単に決断。選手を慰留しないやり方と意見が合わなかったマーティン・オニール監督が2010/11シーズン開幕直前に辞任すると、クラブは下降線を辿る。
その悪い意味での集大成となったのが2015/16シーズンである。前シーズンにはFAカップ決勝まで駒を進めていたが、シーズンオフにエースのクリスティアン・ベンテケと主将のファビアン・デルフを売却。守備の要のロン・フラールも契約満了でチームを去っており、センターラインの主力が軒並み退団した。
彼らの代わりに獲得したのが、すでに全盛期が過ぎ去った大ベテランと経験不足の若手のみ。その結果、チームは完全に崩壊した。この危機的状況でも冬に補強を行うことなく、チームは勝ち点「17」でプレミアリーグ創設以降では初の2部降格に。19位ノリッジ・シティともダブルスコアをつけられる圧倒的な最下位だった。
なお、シーズン終了後にオーナーのラーナーはクラブを中国資本へと売却している。