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「プロとしての初めての年なんだ」リーグ戦初スタメンの塩貝健人。NEC指揮官がここまでの成長を評価「確実に前進している」

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

NECナイメヘンのロジェール・マイェル監督が塩貝健人を語る

 日本人3選手が所属するエールディヴィジ(オランダ1部)のNECナイメヘンのロジェール・マイェル監督が、FW塩貝健人について語っている。クラブ専門メディア『FORZANEC.NL』が現地時間13日、「塩貝が急成長中」という記事の中で、指揮官のコメントを伝えている。

 

 昨夏にNECと4年契約を結んだ塩貝は、日本代表FW小川航基や浦和レッズでもプレーしたFWブライアン・リンセンらとポジション争いを繰り広げながら、今季はここまで公式戦22試合に出場。459分というプレータイムで、4ゴール1アシストをマークしている。そんな成長著しい20歳のストライカーは、11日に行われた29節のRKCワールワイク戦(2-1で勝利)で初のエールディヴィジでの先発出場を飾った。

 同メディアは、「彼はNECで大きな進歩を遂げている。この若い日本人ストライカーは、小川やリンセンの後塵を拝しているように見えたが、今ではサポーターの指示を集め、この競争に完全に加わろうとしている」と塩貝の現状を報じている。

 小川が離脱している状況ではあるものの、塩貝をスタメンに抜擢したマイェル監督は「正直、彼にはあまり多くを期待していなかったんだ。日本でも途中出場でわずか5試合しか出ていなかったし、実質的には今季がプロとしての初めての年なんだ」と明かした上で、「それでも、異なる環境の中でここまで成長しているのを見ると、彼は確実に前進している。冬の中断前にヘラクレス戦のカップ戦で先発した時と比べても、今日の彼は格段に進歩していた。これは正しく成長している証拠だよ」とワールワイク戦後に塩貝のここまでの成長を評価した。

 さらに、43歳のオランダ人指揮官は、塩貝の持つポテンシャルについて、こう続けている。

「彼はフィジカルが強く、スピードもあり、ゴールに対する意識も高い。さらにジャンプ力も抜群で、とても多才な選手だよ。これから彼が求められていることをより深く理解し、言葉ももっと分かるようになれば、それは大きな助けとなるだろう」

「今、彼は本当によくやっているし、日に日に何が求められているのかを理解できるようになっている。最初の頃の練習では、ボールを持つ度にすぐにシュートしていたけど、今では、きちんと判断して、味方にパスを出すようにもなった。だから、私は正しい道を進んでいると思うよ」

 オランダの地で成長を続ける塩貝。リーグ残りの5試合でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

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