フットボールチャンネル

コラム 3週間前

「残留はほぼ不可能と分かる」。モンツァに明るい未来は待っているのか。ベルルスコーニ氏の死と無力なガッリアーニ【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

サッカー最新ニュース

 モンツァのセリエAでの生活が終わろうとしている。今季はここまでのリーグ戦でわずか2勝の最下位。残留は絶望的だ。シルヴィオ・ベルルスコーニ氏がこの世を去った今、クラブの命運はアドリアーノ・ガッリアーニに託された。その無力さから、サポーターに嘲笑される対象となったこの男は、どのような判断を下すのだろうか。(文:佐藤徳和)

セリエA残留が「ほぼ不可能だと分かっている」

【写真:Getty Images】

「我々は、残留は不可能、あるいはほぼ不可能だと分かっている。しかし、それでも尊厳は持ち続けなければならない」

 4月19日、第33節のナポリ戦を前にした会見で、モンツァの指揮官、アレッサンドロ・ネスタが白旗を上げた。

 その時、32試合を終えて、積み重ねた勝ち点はわずか「15」。今季は2勝しか挙げることができず、最後の白星は、1月13日の第20節、フィオレンティーナ戦まで遡らなければならない。

 34試合が終わり、最下位に沈むチームは、残り4試合で、残留圏内17位のレッチェとは勝ち点差が「12」と開く。ネスタの発言通り、もはや、残留の可能性は、絶望的な状況に陥っている。

 クラブ史上初のセリエA参戦となった22/23シーズンから3年間、戦いの舞台をトップリーグに移してきたが、その絶頂期も今季で幕を下ろすことになろうとしている。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!