7位:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえる・ちま)

【写真:Getty Images】
生年月日:2002年2月16日(23歳)
所属クラブ:シント=トロイデン
最新市場価値:220万ユーロ(約3.5億円)
24/25リーグ戦成績:31試合0得点3アシスト
パリオリンピック(パリ五輪)サッカー日本代表の主将が、7位にランクインした。
ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれた藤田譲瑠チマは、ユース時代を過ごした東京ヴェルディでプロデビュー。その後、徳島ヴォルティスや横浜F・マリノスで経験を積み、2023年の夏にシント=トロイデンに移籍して念願の欧州挑戦を果たした。
ベルギー移籍1年目は、加入当初こそベンチを温める機会も多かったが、年明け以降はスタメン出場が増え、チームに貢献。プレースピードや強度、言語の違いによるコミュニケーションの難しさなど、今までにないことを経験できたことは、若いMFにとって貴重だったはずだ。
パリ五輪での屈辱的な敗退を体験し迎えた今季は、ここまでその鬱憤を晴らすかのような活躍ぶりを見せている。リーグ戦(プレーオフを含む)では、代表活動と累積による出場停止での欠場を除く全試合に絡むなど、ベルギーの地で、自身の価値を見出している。
その証拠に、欧州挑戦前、85万ユーロ(約1.4億円)だった市場価値は、今年3月に220万ユーロ(約3.5億円)まで上昇。23歳以下の日本人選手に限定しても、トップ10に入る金額だ。
しかし、シーズン終了後もこの金額をキープできるかはわからない。シント=トロイデンは現在、2部降格の危機に直面しており、仮にこれが現実となった場合、選手個人の市場価値への影響も出てくるだろう。