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どこよりも早い! 24/25プレミアリーグベストイレブン。今季の主役となった最高の11人

シリーズ:プレミアリーグベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

CB:フィルジル・ファン・ダイク(リバプール)

リバプールDFフィルジル・ファン・ダイク
【写真:Getty Images】

生年月日:1991年7月8日
リーグ戦成績:35試合3得点1アシスト

 主将としてリバプールをプレミアリーグ制覇に導いたフィルジル・ファン・ダイクをベストイレブンから外す人はいないだろう。

 まず際立つのが、33歳というベテランと呼ばれる年齢に差し掛かった中での驚異的とも言える稼働率の高さ。第34節終了時点でフィールドプレイヤーでは、ブレントフォードのネイサン・コリンズと並んで2人のみとなるフルタイム出場を続けている。

 その他、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)や国内カップ戦でもフル稼働しており、最終ラインからのリーダーシップでアルネ・スロット新体制のチームを牽引した。

 スピードを活かしたカバーリングが特長のイブラヒマ・コナテとのCBコンビは補完性が抜群で、特にファン・ダイクは空中戦の部分で強さを発揮している。勝率は70%を超えており、相手のロングボールに対しての対応も冷静だ。

 カップ戦とリーグ戦の大半でフル出場を続ける疲労の影響もあってか、敗れた第31節フラム戦などシーズン終盤は若干パフォーマンスレベルを落としている。ただ、プレミアリーグ優勝に貢献した実績は大いに評価するべきだろう。4月には新たに2027年夏までの契約延長を勝ち取った。

CB:ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)

アーセナルDFガブリエウ・マガリャンイス
【写真:Getty Images】

生年月日:1997年12月19日
リーグ戦成績:28試合3得点3アシスト

 今シーズンのプレミアリーグで最も失点が少ないのがアーセナルである。その守備の柱であるガブリエウ・マガリャンイスは、キャリアハイのパフォーマンスを披露したと言えるのではないだろうか。

 フラムとの第30節にハムストリングを痛めて一足早くシーズン終了となってしまったが、出場時の貢献度の高さは揺るぎないものがある。ディフェンスリーダーとして周りの選手を動かしつつ、自らも“壁“として機能。エリアを問わない対人での落ち着きに、左SBの背後のスペースへのカバーリングなど、随所で安定的なプレーをみせた。

 彼の重要性は不在時に顕著で、欠場したリーグ戦7試合の成績は2勝3分1敗。そのうち無失点の試合は2試合しかない。90分平均の失点数は出場時が0.84だったのに対して、欠場時は1.03まで増加している。直近のホームゲームは3試合続けてセットプレーから失点と高さ不足が露呈した。

 飛び道具のコーナーキックにおけるボックス内でのターゲットとしての存在感も抜群だ。チームとしてファーに流れるガブリエウにインスイングのクロスを合わせる形を狙い、何度もネットを揺らした。「堅守」と「セットプレー」というミケル・アルテタ監督のチームにおける2つの強みを体現している選手である。

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