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どこよりも早い! 24/25プレミアリーグベストイレブン。今季の主役となった最高の11人

シリーズ:プレミアリーグベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:モハメド・サラー(リバプール)

リバプールFWモハメド・サラー
【写真:Getty Images】

生年月日:1992年6月15日
リーグ戦成績:35試合28得点18アシスト

 モハメド・サラーが今シーズンのMVPであることに議論の余地はないだろう。リーグ戦全試合で先発出場しながら得点、アシストともにリーグ1位。リバプールのプレミアリーグ優勝の立役者となった。

 カウンターでの切れ味は32歳となった現在も失われておらず、トップスピードでも足下が乱れないのは彼の凄みだ。その状態でコースにシュートを蹴り分けられる技術を持ちながら、ピンポイントで味方選手に通すラストパスの質も一級品。第8節からは12試合連続で直接得点に関与した。

 得点王とアシスト王の獲得が決定的となっている中で、新たに更新する可能性が高まっている記録が得点関与数だ。第34節終了時点で46得点に関与しており、すでに38試合制となって以降のプレミアリーグでは史上最多。前体制を含めても最多が47得点の関与であり、残り試合で更新する可能性が高い。

 2月から3月にかけてのラマダンの時期は例年通りやや調子を落としたが、30歳を過ぎた今でも抜群のコンディショニングで負傷離脱がないのは評価するべきポイントだろう。一時は加齢による衰えが指摘されることもあったが、それは完全に誤りであることを世界に証明した。

FW:クリス・ウッド(ノッティンガム・フォレスト)

ノッティンガム・フォレストFWクリス・ウッド
【写真:Getty Images】

生年月日:1991年12月7日
リーグ戦成績:32試合19得点3アシスト

 多くのサッカー選手は30代を過ぎると徐々に能力に衰えが見えてくるが、今季のクリス・ウッドはその例に当てはまらないだろう。

 現在33歳とベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっている中で、キャリアハイのゴール数を記録。プレミアリーグでは初の20ゴールが目前に迫っている。

 この成績を、昨季17位とギリギリで残留したノッティンガム・フォレストで残しているのは偉業と言えるだろう。バーンリー時代から際立っていたエアバトルの強さに加えて、カウンターでも効果的なプレーを何度もみせており、ヌーノ・エスピリト・サント監督のチームで絶対に欠かせない選手の1人だ。

 フィニッシュワークのレパートリーも増えており、名人芸のようなヘディングシュートの上手さに加えて、逆足の左足でコースに流し込むなど決定力の高さを見せつけている。その決定率は34%であり、実際のゴール数とゴール期待値の差(ゴール – xG)はリーグ1位の7.6。モハメド・サラーやアーリング・ハーランドらよりも高い確率でシュートをゴールに結びつけている。

 3月の代表戦で負傷してしまった以降はやや調子を落としているが、ベストイレブンに相応しい活躍を披露していることは揺るぎない事実だ。

FW:アレクサンデル・イサク(ニューカッスル)

ニューカッスルFWアレクサンデル・イサク
【写真:Getty Images】

生年月日:1999年9月21日
リーグ戦成績:31試合22得点6アシスト

 多くのメガクラブが獲得に乗り出しているとされるアレクサンデル・イサクは、プレミアリーグで最も理不尽なストライカーかもしれない。

 第34節終了時点で昨季記録した21得点を上回るゴール数を記録しており、フィニッシュパターンが豊富。相性の良い右WGのジェイコブ・マーフィーからのクロスをボックス内で合わせるのが最も多い形でありつつも、スピードを活かしたラインブレイクや、ボックス外でも仕事ができるのが彼の特長である。

 リバプールとの第14節に決めた火を噴くようなミドルシュートは今季のハイライトだろう。そのフィニッシュの質は“理不尽”という言葉が最も似合う。それも瞬間的なものではなく、リバプール戦からはプレミアリーグ史上4人目となる8試合連続でゴールを記録するなど、コンスタントに結果を残せるのも彼の魅力だ。

 ニューカッスル加入直後は怪我に悩まされる時期もあったが、今季からパフォーマンス・ディレクターに就任したジェームズ・バンスの下でコンディション管理が徹底されている成果が出ている。リーグ戦31試合出場はすでに最多であり、基本的に起用法が変わっていない中で稼働率が高まっているのは評価すべきポイントだろう。

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