レアル・マドリード最新ニュース

　昨季のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）を制覇したレアル・マドリード。しかし、今季は一転して不振に陥り、無冠が濃厚な現状となっている。そんな中、12日にはカルロ・アンチェロッティ監督のブラジル代表監督就任が正式決定した。では、次に世界最高のクラブの指揮を執るのは誰なのか。今回は後任候補をピックアップして紹介する。※情報は4月26日時点

アンドニ・イラオラ

【写真：Getty Images】

生年月日：1982年6月22日
国籍：スペイン
現職：ボーンマス監督

　ボーンマスで監督を務めるアンドニ・イラオラもカルロ・アンチェロッティの後任候補に名前が上がっている。その手腕について、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は「モダンフットボールとはボーンマスのプレースタイルのことだ」と称賛を惜しまない。

　2020/21シーズンに当時スペイン2部に所属していたラージョ・バジェカーノの監督に就任して以降、イラオラの評価は上がり続けている。昨季からボーンマスの指揮を執ると1年目からクラブ史上最高となる勝ち点を記録。今季もマンチェスター・シティとアーセナル相手に勝利するなど、強豪相手にも結果を残した。

　現在42歳の同監督は、前線がアグレッシブにプレスを仕掛ける戦術を志向している。実際にボーンマスの走行距離はプレミアリーグのトップ3に入っており、前線が守備をしない旧時代でしか通用しなかった戦術で戦っているレアル・マドリードをモダンなチームに変えるためには最適な人物と言えるかもしれない。

　ただ、この運動量が必須の戦術を浸透させることは至難の業だ。実際にボーンマスでも開幕9試合で勝利なしと、適応することには時間がかかっている。

　彼が素晴らしい指導者であることには疑いの余地はないが、常に勝利が求められるレアル・マドリードの監督に向いているかどうかは未知数と言えるかもしれない。