なでしこジャパン・WEリーグ 最新ニュース
山本柚月がなでしこジャパン初招集!
日本サッカー協会(JFA)は20日、日本時間5月31日と6月3日に行われるサッカーブラジル女子代表戦に臨むなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のメンバーを発表した。今回、A代表に初めて選出されたのは、日テレ・東京ヴェルディベレーザに所属する22歳のFW山本柚月だ。
今季はWEリーグで全22試合に出場し、8得点を記録。最終節のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦では、スーパーゴールを含む2ゴールでチームの勝利に貢献し、悲願の初優勝を果たした。さらに、19日に開催されたWEリーグアウォーズでは、年間最優秀選手(MVP)にも選出されている。
U-17、U-20女子ワールドカップに出場している山本は、2023年のアジア競技大会はなでしこジャパンとしてではなく、“日本女子代表”としての選出だったため、A代表は初招集。WEリーグ女王に輝き、MVPにも選出され、ついにメンバー入りを果たした。
山本の特徴は推進力のあるドリブル。3バックを採用するベレーザでは、主に右ウィングバックで起用され、果敢にゴールを狙う。また、キックの精度も高く、クロスボールから何度もチャンスを演出できる。WEリーグの公式サイトによると、キーパス(明確なゴールチャンスを生み出したパスの回数)が22回、クロスは134本と、ともに1位の数字を叩き出している。また、シャドーとしてもプレーでき、欲しい時間帯にゴールを奪え、チャンスを創出できる選手だ。
ニルス・ニールセン監督は、本来攻撃的な選手である千葉玲海菜とともにDFとして選出。メンバー発表会見で指揮官は山本について「トレーニングでいろいろテストして、それから決めたいというのはありますが、どうしても日本で足りないポジションっていうとSB。攻撃に強みのある選手なので、サイドバック起用の方がプレーイングタイムを得やすいのかなと考えています」と明かしている。
ベレーザの先輩である清水梨紗(怪我で長期離脱中)が付けていた背番号2を背負うことに決まった山本は、次のFIFA女子ワールドカップ開催国の地でどんなプレーを見せてくれるのだろうか。
(取材、文・構成:折原亘)
