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【写真:©Vancouver Whitecaps FC】
MLSバンクーバー・ホワイトキャップスFC高丘陽平がオンライン取材に応じる
メジャーリーグサッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスFCに所属するGK高丘陽平が22日、オンライン取材に応じた。チームは北中米最強チームを決めるCONCACAFチャンピオンズカップで初の決勝進出を決め、現地時間6月1日に決勝が行われる。大舞台を控えた高丘がタイトルへの抱負、日本代表への思いなどを語った。
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「久々に日本語でインタビューできてすごくほっとしています。6月1日にCONCACAFチャンピオンズカップ決勝があるので、僕個人としてもチームとしても望んでいたタイトルが目前に控えている。まだ1週間ちょっと時間があるので良い準備をして、しっかり結果をつかめるように頑張っていきたいと思います」
高丘の第一声には、充実感と安堵感が漂っていた。前所属クラブの横浜F・マリノス時代には2022年、J1リーグ全試合出場を果たし、優勝に貢献。翌年バンクーバーへ完全移籍すると、海外挑戦1年目から正GKとして活躍した。3年目となる今季も守護神として、クラブ通算100試合の出場を果たすなど、好調のチームを支えている。
CONCACAFチャンピオンズカップ準決勝では、メッシ擁するインテル・マイアミと対峙した。
「一瞬でも気を抜いたらそこをついてくるようなトッププレーヤーばかりだったので、頭と体の疲労感はいつも以上にありました。チームとしても個人としても勝ち切って決勝に進めたのは自信になると思いますし、そういったトッププレーヤーの選手たちとプレーして勝っていく過程を踏めているのでそこは1つ良かったと思います」と強敵相手に勝ち切ったことで自信を深めている。
決勝は現地時間6月1日。この大会を過去に6度制しているメキシコのクルス・アスルが相手だ。勝てば、FIFAインターコンチネンタルカップ2025と、2029年に予定されているFIFAクラブワールドカップの出場権を獲得できるとあって、モチベーションは当然高まる。
「やっぱりこのチームに来たのもタイトルを取りたいっていうのも大きな1つの目標としてありましたし、クラブとしてもカナディアンチャンピオンズシップは3連覇していますけど、CONCACAFはまだ優勝したことがなかったので、大きなチャレンジになる。目に見える結果を求めてやっていきたいですし、タイトルを取ることで、個人としてもクラブとしても成長していくうえで大事な過程になると思う。在籍期間の中でちゃんとチームに貢献できるようにしたいと思ってたのでそのチャンスが目の前にあるっていうところで最高の準備をしたいなと思います」
大舞台での守護神としての役割もしっかりと理解しているつもりだ。
「大きな試合ではゴールキーパーが結果を左右する重要なパートだと思うので、しっかり自分の仕事を果たしてチームに貢献したいなとは思ってます。ゲーム展開だったり、いろんなものをうまくキーパーである自分がコントロールして、決定的なシーンは1試合の中でも何シーンかあると思うんで、そういったところでもちゃんと仕事ができるようにしたいなと思います」と自らの仕事を全うすることを誓った。
あす23日は、ワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合に臨む日本代表の招集メンバーが発表されるが、日本代表について話が及ぶと、「そこへの思いは変わらないですし、サッカー選手である以上、日本人である以上日本代表を目指すっていうのは当然のことだと思います」と秘めている思いを隠さなかった。
印象的だったのは、このインタビュー中、何度も「自分の仕事をする」というコメント。日本代表への思いも同じだった。高丘が自らの仕事を果たしたとき、そう遠くない未来で代表のチャンスが訪れるかもしれない。
「僕自身こっちに来て、ゴールキーパーとして少しずつですけど、成長しているなっていう実感も多少はある。ただ僕が入れてくれって言って入れるものでもないので、僕は自分のやることに集中して仕事を続けたいなと思いますし、呼ぶか呼ばないかは協会の方が判断してくれると思うので、自分は自分の仕事に集中していきたいなと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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