なでしこジャパン・WEリーグ 最新ニュース
ブラジル遠征で活躍なるか?
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は日本時間5月31日と6月3日にサッカーブラジル女子代表とアウェイで対戦する。前回のW杯得点女王の宮澤ひなたは、その片鱗を見せ、2027年の女子W杯開催地で活躍することができるか。今回は、マンチェスター・ユナイテッドWFCで記録した今季唯一のゴールを紹介する。
2023年の女子W杯で5ゴールを挙げ、得点女王に輝いた宮澤は、同年9月にマイナビ仙台レディースからユナイテッドへ完全移籍を果たした。なでしこリーグやWEリーグでは攻撃的なポジションで起用され、なでしこジャパンではサイドやFWのイメージが強いが、現在は主にボランチやアンカーでプレーする。
ユナイテッド加入当初は出場機会が少なく、インサイドハーフで主にプレーしていた。昨季は公式戦15試合で715分の出場だったが、今季ボランチやアンカーで起用され躍進。今季は同25試合(1665分)の出場で1ゴール3アシストを記録している。
持ち前のテクニックに加え、イングランドで守備の質も上がってきた。守備から攻撃へ素早くスイッチし、パスで攻撃を組み立てる。今季は、22歳のサッカーイングランド女子代表MFグレース・クリントンが躍動し、エラ・トゥーンとIHを組む。宮澤はアンカーでバランスを取りながら、この2人と攻撃を形成していく。マーク・スキナー監督にボランチとしての能力を見出され、進化し続けている。
そんななでしこジャパンMFの今季唯一のゴールは、ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)第12節のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンWFC戦(3-0の勝利)。1点リードで迎えた11分にコーナーキックからグラウンダーのパスを受けた宮澤は、右足でダイレクトシュート。これはセリン・ビゼー・イルドゥソイに当たるも、こぼれ球をさらに左足ダイレクトでゴール左に決めた。絶妙なコースへ決まった一撃だった。シュートセンスがあるが故の得点だ。
長谷川唯が離脱した中、ブラジル遠征に臨むなでしこジャパンに招集された宮澤には、チームを勝利に導く活躍を期待したい。