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なでしこジャパン宮澤ひなたは「そこを乗り越えられた」。マンチェスター・ユナイテッドで経験した「今までとは違った形」

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JFA×クレディセゾンイベント 宮澤ひなた

【写真:編集部】

マンチェスター・ユナイテッド宮澤ひなたが海外挑戦2年目を振り返る

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のMF宮澤ひなたは24日、日本サッカー協会(JFA)とクレディセゾンが共同開催する「夢を叶えるプロジェクト」に参加し、同じ代表のMF長野風花らと一緒にサッカー教室を行った。あす31日と6月3日に行われるブラジルとの親善試合を前に、海外挑戦2年目を振り返り、手応えを口にした。

「子どもたちの笑顔が見れてすごく楽しかったですし、本当にみんなの夢とかを聞いて、私自身もまた頑張らないとなと思わせてもらえるような機会でした」

 海外挑戦2年目のシーズンを終えたばかりの宮澤だが、子どもたちを中心とした参加者らとサッカーを通じて交流を楽しんだようだ。

 宮澤はイングランド女子スーパーリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属し、今季は主にボランチやアンカーで起用された。

「今シーズンは自分にとってすごく苦しい時間とそこを乗り越えられたシーズンだった。怪我から始まって中々思うようにプレーできない時間もありましたけど、海外2シーズン目で終盤にかけて試合に出れるようになった。最後FAカップの決勝は負けてしまいましたけど、チャンピオンズリーグ出場権を獲得できた今年のシーズンはすごく自分にとって大きかったと思います」

 1年目は右足首の骨折により、約4か月の長期離脱を経験し、出場機会をあまり得られなかったが、2年目の今季は怪我からの復帰という難しさもある中で、出場機会を着実に増やした。タイトルこそ獲得はできなかったが、リーグ戦では3位の成績を収めている。

「皆さんが思ってるようなポジションではないとは思うんですけど、そこが自チームでの自分の役割だと思ってます」と言うように、今季はボランチやアンカーなど、これまであまり経験のないポジションで起用されることが多かった。

「そこ(中盤)をやることで球際の部分だったり、どうボールを落として、どうボールに進んでいくのか、また今までとは違った形でチーム全体を見れてる気がする」

 中盤でプレーすることで、新たな発見もあった。「そういった意味ではすごくやっていて楽しいですし、海外に行って守備の強度やプレーの強度は少しずつですけど、成長できてるかなと思います」と慣れないポジションを経験したからこそ実感できたこともあったようだ。

 宮澤のように、海外でプレーする日本人選手は増えた。海外での経験はなでしこジャパンにもつながっていく。

「海外でプレーする選手が増えたことで、みんなプレースピードだったり、そういう慣れは生まれているなと思います。自分自身も海外の選手とやることで相手との間合いだったり、戦っていくうちに成長できてるかなと思うので、なでしこジャパンにとってプラスになってるかなと思います」

 あす31日と6月3日はFIFA女子ワールドカップ2027(W杯)開催国のブラジルとの親善試合が控えている。

「すごく貴重な時間だと思いますし、代表活動って限られた期間しかみんなで集まれないので、その時間を無駄にせずしっかり勝ちにこだわってやっていきたいなと思います」と今季で得たものを代表へ持ち込んでいくつもりだ。

(取材・文:編集部)

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【了】

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