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サッカー日本代表、谷口彰悟は大怪我をどう乗り越えたか?「焦ってしまう事は絶対に避けたい」そのためのモチベーションの保ち方

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:編集部】

欧州1年目での大怪我を乗り越えた谷口彰悟

 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVVは12日、東京都内のホテルでシーズン報告会を行い、所属する日本人選手5名が出席した。アキレス腱断裂の怪我によりシーズンの大半を棒に振った谷口彰悟は、長くもどかしいリハビリ期間を終え、ワールドカップを控えた来季に向けての決意を語った。

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 シント=トロイデンVVのシーズン報告会には谷口に加え、小久保玲央ブライアン、山本理仁、藤田譲瑠チマ、伊藤涼太郎の5選手が参加した。

 今季、念願の欧州初挑戦となった谷口彰悟は、昨年11月にアキレス腱断裂の大怪我を負った。約半年間のリハビリ生活を終え、先月10日に行われたプレーオフでピッチに立って復帰を果たした。

 谷口は長いリハビリ生活を次のように振り返る。

 「(復帰まで時間が)掛かるっていうのは理解していましたし、長い旅になるっていうのは覚悟の上で地道に一日一日リハビリをしていました。とにかく早く復帰できたらそれはそれで良いなっていう思いと、復帰を焦ってしまう事は絶対に避けたいっていうところで、年齢的なところも含めてこのような大怪我をするとモチベーション的なところに繋がりかねない」

 FIFAワールドカップ(W杯)26本戦出場が決まった瞬間を、試合が行われた埼玉スタジアムで見届けたという谷口は、仲間の活躍がリハビリ期間中の大きな励みになったと明かす。

「もちろん自分がそこに立っていたかったなっていう思いはあります。その気持ちをリハビリにぶつけていました。あのタイミングで日本で試合があって、W杯出場を決めてくれたっていうのは僕にとって凄く刺激になったので感謝しています」

 谷口の離脱期間中、自身の古巣である川崎フロンターレで急成長中の高井幸大、10日に行われたインドネシア代表戦で堂々の代表デビューを飾った鈴木淳之介などの新戦力が次々と台頭している。

 W杯アジア最終予選(3次予選)の序盤、主力として最終ラインを支えた男は、「競争は激しくなるなと思っていますし、その競争が日本を強くしていくと思っているので、そこは大歓迎です」と若手の台頭を待ち望む。W杯期間中には35歳になるが、負けるつもりは毛頭ない。

「若い選手に負けないように、自分も良いパフォーマンスを発揮し続けないとそういう舞台には立てないと思うし、日本代表っていうものに辿り着けないと思っているので、そこは常に意識しながら競争に向かっていけるようにまだまだ頑張っていきたいと思っています」

 W杯まで残り1年。谷口はもう一度日の丸を背負うため、勝負のシーズンに挑む。

(取材・文:佐藤彰太)

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【了】

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