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「焦りを感じつつ、励みにもなる」パリ五輪代表の中心2人、いまだ届かぬサッカー日本代表への想いを明かす

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

小久保玲央ブライアンと山本理仁が刺激を受ける存在

 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVVは12日、東京都内のホテルでシーズン報告会を行い、所属する日本人選手5名が出席した。未だA代表の招集経験が無い小久保玲央ブライアンと山本理仁は、パリ五輪を共に戦ったメンバーが数多く代表で活躍する姿をどのような気持ちで見ていたのか。

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 シント=トロイデンVVのシーズン報告会には、小久保と山本に加え、谷口彰悟、藤田譲瑠チマ、伊藤涼太郎の5選手が参加した。

 先日行われたFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)でメンバー入りしたパリ五輪(パリオリンピック)メンバーは、関根大輝、高井幸大、藤田譲瑠チマ、三戸舜介、細谷真大、平河悠の6名。さらにこの世代からは一足先に久保建英、鈴木彩艶、鈴木唯人が招集されている。昨年のパリ五輪で共に戦った、小久保と山本は、未だA代表の招集経験が無い。

 小久保と山本はサッカー日本代表への想いをこのように語っている。

「まだA代表には呼ばれたことがないので、日々の練習で意識しながらやっていますし、パリ五輪世代から何人も選出されてることに焦りを感じつつ、励みにもなるので、彼らと一緒に同じピッチに立ってプレーしたいなと思います」(小久保)

「僕が海外でプレーしている意味は代表に入るというのが1番の目標。そこに入るためにやっているというのはありますし、譲瑠だったり、他のパリ世代がこの間の試合にも出ていて刺激になっているので、そこを目指してまたシーズンを頑張りたいなと思います」(山本)

 小久保が加入する前年にシント=トロイデンのゴールマウスを守っていた鈴木は、パルマでレギュラーを勝ち取り、今や日本代表で不動の守護神となっている。

 ベルギーの地から一気にステップアップした鈴木の存在が刺激になると語る小久保は、今季ヨーロッパの舞台で試合に出続けたシーズンの手応えを明かす。

「まず30試合以上出られたというのは自分の中でもすごく良かったと思っていて、その中で自分の反省点とか、もうちょっとできたなというところを初めて考えられたので良かったなと思っている」

 一方、山本はレギュラーシーズンで18試合に出場したが、チームが残留争いの渦中にいたシーズン終盤やプレーオフでは控えに回る機会も多かった。代表において激戦区のボランチで競争するために、山本は自身に必要なポイントを認識しているという。

「ボランチの選手である以上、強度のところは確実に必要だなと感じていますし、そういうのを得られるのがベルギーリーグだと思うので、そこに注力してやりたいなと思っています」

 ポジションは違えど、同じ日本代表への想いを持つ2人は、来季以降のステップアップを目標にベルギーでさらなる成長を目指す。

(取材・文:佐藤彰太)

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