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年齢や実績など様々な要素によって算出される市場価値は、その時期の活躍によって大きく左右される。果たして、1年間で最も自らの価値を下げてしまった選手は誰なのか。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出した1年間での市場価値下落額ランキング6~10位を紹介する。※情報は6月22日時点で、対象は2004年から現在までに現役としてプレーした期間のある選手
10位:ルーカス・パケタ
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月27日
該当シーズン:2024/25
当時の所属クラブ:ウェストハム
市場価値の下落額:3700万ユーロ(約59.2億円)
10位には、2024/25シーズンに市場価値が6500万ユーロ(約104億円)から3700万ユーロ(約59.2億円)下がったルーカス・パケタがランクインした。
2024年5月にFA(イングランドサッカー協会)から賭博規則違反の疑いで告訴された同選手は、疑惑を持たれた中で2024/25シーズンが開幕した。自身の状況がプレーにどれほどの影響を与えたかどうかはわからないが、ウェストハムに加入して以降では最も存在感が薄いシーズンだったことは事実だろう。
プレミアリーグでは33試合に出場して4得点0アシスト。そのうち2得点がPKであり、オープンプレーでは2ゴールしか決めることができなかった。ただ、それまでの2シーズンもリーグ戦では4ゴールに留まっており、得点を量産したことで市場価値が上がった選手ではない。
では、なぜ出場機会を失っていないのにも関わらず、1シーズンで3700万ユーロも市場価値が下がったのか。賭博疑惑の可能性を排除してピッチ上の現象のみで考えると、チームの戦術的な変化の影響が大きいと考えられる。
前任のデイヴィッド・モイーズ政権時はワイドやトップ下など、高い位置でのプレー関与が多かったが、フレン・ロペテギとグレアム・ポッターの下でプレーした2024/25シーズンは変化。トップ下とボランチが主戦場となり、低い位置でビルドアップをサポートする回数が増えた。その結果、アシストやキーパスなどの攻撃的なスタッツが反映されにくくなったと推察される。