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去就はどうなる? まもなく契約満了を迎える海外日本人5人。今夏の動きに注目のサムライたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:道渕諒平(みちぶち・りょうへい)

道渕諒平
【写真:Getty Images】

生年月日:1994年6月16日
所属クラブ:FKスメデレヴォ(セルビア)
24/25リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト
契約期間:2025年6月30日まで

 2017年に明治大学からヴァンフォーレ甲府に加入した道渕諒平は、大学4年次に関東大学サッカーリーグでベストイレブンにも選ばれた有望株だった。当時J1にいた甲府でも、開幕戦に出場していたことから、その期待の高さがうかがえるだろう。

 しかし、同年7月、同選手は知人女性への暴行容疑で逮捕される事件を起こしてしまう。その後、処分保留で保釈され、不起訴処分となったが、これを受けて甲府は残りのシーズン全試合の出場停止処分を発表。道渕の評価はデビューシーズンで地に落ちることとなってしまった。

 それでも、サッカーの技術はやはり一級品で、翌年のJ2リーグで27試合2ゴール1アシストの成績を残すと、2019年には当時J1のベガルタ仙台へ加入する。この年は同25試合5ゴールで、これが道渕のキャリアハイの成績となっている。

 地元である仙台で居場所を見つけたかに思われた同選手だが、2020年にまたも事件を起こしてしまう。同年10月、当時交際していた女性への傷害容疑で逮捕されていたことが週刊誌により明るみに出ると、選手本人に事実関係を確認したクラブがこれを重く受け止め、道渕との契約を即日解除している。

 日本に居場所がなくなった道渕は、2021年に韓国の忠南牙山FCに加入したが、やはり過去の事件が問題視された。自身の退団を求める抗議デモが起こり、加入からわずか3ヶ月での契約解除を余儀なくされている。

 その後は、セルビア、マルタ、インドネシアなど辺境リーグを転々とし、今年の1月からはセルビア2部のFKスメデレヴォでプレーしている。ただ、この契約は半年間であり、フリーで退団することが有力視されている。

 女性への暴行で逮捕されたという過去は、どのクラブに加入してもつきまとい、腫れものとして扱われる。31歳と決して若くもない同選手を受け入れるクラブは今後、あるのだろうか。

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